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幕間.How Your Weather?
日曜の大通り。
ビルにくっ付いた巨大ディスプレイでは、今を時めく歌姫、七樂アイの新曲プロモーションビデオが流れていた。
何とも妙なデザインの白い服にスカートを着た彼女は、CGで作られた翼を生やして歌っている。
その頭上には光り輝く天使のワッカが浮かんでいた。
「…。」
青年は十字横断歩道で立ち止まったままそれを見上げている。
「ねえ、今度のアイの曲、いいよね~。」
近くで楽しそうな声が聞こえた。
「うん。前の『朝焼けのスプリンクラー』も良かったけど、今回のは今までで一番だよ。」
「そう思うよね!?哀しいけど前向きな詩と、爽やかな曲が最高!」
信号が黄色に変わり、車が止まり始める。
聞こえていた声も雑踏に呑み込まれ、やがて彼の耳には聞こえなくなっていった。
青年は楽しそうに歌うアイの姿を見上げ、目を細める。
「…届いているか?お前の曲だ。――――― 日和。」
信号は変わった。
横断歩道で待っていた人々が一斉に動き始める。
青年はもう一度だけディスプレイを見ると、彼もまたその雑踏に消えていった。
曲名は『WEATHER OF MEMORYS』
WETHER
その意味は天気、もしくは ―――――『日和』




