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プロローグ
2222年、春。
唐突だが、人類は未曾有の脅威にさらされていた。
…突如として現れた謎の戦闘員。理不尽に街を襲う特撮っぽい怪人。
そして、自らを『悪の皇帝』と名乗る、煙っぽい奴。
当初、人類はわけも分からずながら抵抗を試みた。
2100年頃からポピュラーになっていた光学兵器や最新の無人戦闘マシン、古典的な銃火器からミサイルetc。
しかし、そのどれもが彼ら侵略者には通用しなかった。倒せなかったというか、ぶっちゃけノーダメージだった。
警察・軍隊それでも倒せない謎の敵。それは、前々世紀くらいに流行った特撮ヒーロー番組のご都合設定に酷似していた。
そうなれば、登場するのは正義のヒーロー戦隊。
…案の定、どこからともなく謎のヒーローが現れる。
あらゆる近代兵器を駆使しても傷付けることすらできなかった侵略者たちを倒すことのできる唯一の存在。
でも…なぜか世界は謎のヒーローを大きく報道とかしなかった。
むしろ芸能人とか追ってるヒマなマスコミすら無関心だった。
そして。
より悲しいことに、自称“~戦隊”のヒーローはまだ1人しかいなかった。




