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読心の黒獣  作者: 機電
1章 バナナとの交戦
5/7

1-4 本日は驚きの連続で

「なんだよ、これ」

俺の体がゴリラになっていることに気づき、俺は”落胆”というよりは、”驚き”をまっさきに感じた。

「だから、どうしたんだよ」

俺より大きなゴリラ(大ゴリと呼ぼう)は質問を投げかける。質問してくれるだけでありがたい。

とりあえず情報がほしい。

「いや、あのここってどこですか?」

「はあ、お前どうやってここまできたんだよ。ゴリラ族は今や数は200ほどと言われる、少数の種族だぜ。仲間を探しに来たのだと思っていたが。」

「ゴリラ族って、ゴリラは動物だろう?」

そう言うと、大ゴリは顔を歪めた。

「......動物ってなんだ?」

なにか嫌な予感がして、俺は聞いた。

「この世界ってなんなんだ」

「世界だなんて、何を言っているんだか。この世界は正真正銘、魔王様が統治するたのしい、たーのしい世界だぜ」

やっぱり、ここはあの、”異世界”のようだ。

「ちょっと考えさせてくれないか」

そういって、俺はふらつく体を頑張って動かし、外へ出ていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず、情報を整理しよう。

この世界は、異世界であるということ。

そして、俺は推測だが、一回死んでいるということ。

最後に、一番大事であろう、俺がゴリラになっているということだ。

今必要なのはやはり情報を集めることだろう。

とりあえず、大きく息を吸い、大ゴリのもとへ足を運んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「俺、実は記憶喪失なんだ」

記憶喪失である。そういえば、何か情報が得られるのではないかという小さな賭けだ。何か忘れているかもしれないし、1割の確率で本当だろう。

「ほんとにそうかねえ、頭がおかしいだけじゃないのか?」

大ゴリは笑ってそういった。

「信じてくださいよ、俺、この世界について何も知らないんです」

すると、いままでとは正反対の表情で話し始めた。

「この世界では魔王様が統治する国が複数ある。その国の中の一つの村に当たるのがこのビギネ村だ。ここにはゴリラ族がすんでいる。しかし、もう俺らの勢力も近くの村との抗戦で60程に減らされてしまった」

「そこで、お前に質問をしたい。お前、ここで住む気はないか」

「まあ、ここらにはいろんな化け物が出るけどな!」

「そんなとこに住むかよっ!」

俺は思わず大声で反論してしまった。住みたくないしな。

しかし、いわれてみれば何も考えていなかったことに気づき。ため息をついた。


すると、大ゴリは口角をにやりとあげた。

「少しここから離れるが、森に近い場所に一軒のきれいな小屋がある。そこには毛布や食料があるからそこに住むのはどうだ?」

「それで決まりだ。」

俺は安堵し、大ゴリとともに小屋へと駆け出した。


これから主人公の”異世界”での生活をくわしくかいていきたいと思います。

まあ、こんな作品ですし、気楽に読んでください。

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