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読心の黒獣  作者: 機電
1章 バナナとの交戦
4/7

1-3 なにかが一本線となるとき、人は恐怖を覚えるだろう

はあ、気持ちは沈んでいるが、目を覚ました。

三度目の起床。

さっき、俺はゴリラから逃げ、その道中で石に足を取られ、ダイナミック着地をして、バッドエンドを迎えたはずなのだが。

今度目に入ってきたのは、昔ながらの木材の天井だ。

石柱で支えられているようだ。

これを見るに、現代日本の建築ではない模様。

日本じゃないね!

まあ、ジャングルだったしな!

落胆する気も失せ、周囲を探索しようとする。

しかし、ふらついてうまく立てない。

ふいに、手を頭に触れさせると包帯が巻いてあるようだ。

手当してくれたのか、やはりここには文明が築かれているようだ。

外には、人影が見える。

少し大きいような気もするが、ここはジャングルだしな!

「手当ありがとうございます」

「あ、さっきの頭おかしいやつ、起きたのか」

さっきの人か。

ここまで運んでくれるなんて。

てか、日本語が通じるのか。

気づかなかったが、かなりの科学力を持っているとか。そんな大きな都市であったのかもしれない。

そうして、()()大きな人の顔を見上げようとすると、その顔は体毛につつまれており・・・・・・ゴリラであった。

「へ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴリラだ。ゴリラが話している。

今までのモヤモヤが一本線になって、心が整理された気がした。

「失礼かもしれませんが、あの、ゴリラですか?」

「何いってんだ、お前と同じゴリラだろ、お前、ほんと頭大丈夫か?」

そういって、ゴリラは後ろにある大きな鏡を見るように促した。

何を言われているかわからず、鏡を見ると小柄なゴリラが写っている。

まさか。

そう、俺はゴリラになっていたのだ。



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