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狂科学者のデータ化技術


 物質のデータ化。

 SFの世界で時折出てくるそれは裏を返せばデータを物質界に顕現させられる技術だ。


 同じ元素と同じ質量、性質、情報を兼ね備えた複製体(コピー)を創り出せるようになる。

 素材がある限り、無限に。


 前世では分子単位で物質をパズルのごとく組み上げる技術は無かったが、魔法はそれを実現できる。

 魔法陣は指定した座標に材料から様々な元素をを変形、分離、構築できる。

 理論上、USB擬きと潤沢な魔力、そして元素があれば何でも作れる。

 幸いなことにコンピューターが完成したため、スキャンされた情報の保存や出力程度簡単にできる。

 


 つまり超ハイスペック3Dプリンターが作れてしまうということだ。

 これにハルトが興味を示さないわけがなく、



 「よし作ろう。」

 と研究はスタートした。

 題目は『簡易テントの開発』


 魔力を込めれば地中の材料から雨露をしのぐ最低限のテントができるアイテム。

 魔物を狩るために遠出をすることが少なくないハンター達にとって垂涎モノだ。


 何せ野営の準備が一瞬でできるのである。


 仕組みは単純。

 工作用魔法陣とメモリーを直結させてスイッチ機能と圧縮魔力用バッテリーをつけるだけ。

 外見はブレスレット型で問題ないだろう。

 創り出すテントの材料もその場の地質で何パターンか自動で選択するようにしておけば困らない。



 撤収するときには地面に戻せば環境にも優しい。

 それなりに大量の魔力が必要だから充填屋の収益増加も見込める。


 何種類かの鉱物と植物の繊維を駆使してテントを組み、そのあらゆるデータを記録する。

 そしてナノテクノロジーを遥かに超す縮小魔法で作られた超小型メモリーに転写、既存のパーツとうまく組み合わせればプロトタイプの出来上がり。

 野外実験場での機能試験は......クリア。


 はい完成。

 加工技術がずば抜けているせいか開発がさくさく進むな。


 

 そのうち機械の助手を大量生産できるようになりたいものだ。

 そうすれば研究も更に捗るだろう。


 戦争とかで現地に兵器を量産できるようになったら戦いが変わる。

 人的被害が減るという意味でな。


 ただ、代わりに素材の加工を生業としている職が商売上がったりになるだろうから、そこは気を付けないとな。



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