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閑話、とある魔物ハンターの日々。


 今日も稼げたな。


 一介の魔物ハンターである俺は宿屋の一室で今日の報酬を数えていた。

 俺は所謂中堅という奴で、それなりに強いが、むちゃくちゃ強いって言うわけでもない魔物を狩って稼いでいる。


 最初はドラゴンスレイヤーのレントさんに憧れて魔物ハンターになったんだっけな。

 まあ俺みたいな才能ないやつには少し目標が高すぎたようだけど。


 そういえば......そのレントさんが右腕を食いちぎられたらしい。

 俺を含めハンター達の間では大騒ぎになったな。


 かのベテランドラゴンスレイヤーがとうとう引退か!?

 なんてな。


 別に腕の一二本なくす程度この界隈では珍しくない。

 昨日一緒に飲んだ飲み仲間が死んでいても別におかしくない仕事だからな。

 だから熟練ハンターでも腕を無くすと命大事にと引退するのが常識だ。


 それが一ヶ月後にはケロリとした顔でやけによく動く義手と摩訶不思議な防具を着こんで復帰してきた。

 あれにはたまげたね。


 どうも不思議な外見の防具には着用者の身体能力を上げる機能があるらしい。

 その噂が立った後、本当か確かめに色んなハンターが探りを入れたが......出所も真偽すらもまだわからないようだ。


 

 何度考えても不思議な話だ。



 噂であのニコラ商会が試作品として卸しているとも聞く。

 ニコラ商会の研究所で同じ防具を見たという話もある。


 何でもそこには両足が義足の女がいるらしい。

 それも普通に歩けているようだ。

 義肢と言えば良くて単純な動作をするだけの魔道具、悪くて支えになるだけのただの飾りのはずだが、どうもそうではないらしい。

 現にレントさんの右腕は義肢とは思えないほどよく動く。

 


 世の中には不思議なこともあるもんだな。

 どっかにそんな旨い話でも転がってないかねぇ......



 まあ俺は現実が見える男だ。

 できもしないことを夢見るより明日に備えて寝るか。



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