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狂科学者のコンピューター開発(6)



 「ん......寝落ちしてしまったか......」

 不覚、

 記憶が正しければまだ五徹目だったはず......

 助手が運んでくれたのか、ハルトはベッドの上で目覚めた。


 前世よりも丈夫だしいけるかと思ったが年齢もあるのだろうか、前世より眠気が激しかったな。


 まあ完成したし、問題ないが。



 「あ、所長、起きましたか?」

 そう言いながら食事の入った盆を運んで来るのは、両足を機械化したエマだ。

 リハビリも順調に終わり、今や生身と同じレベルで操っている。


 寝る前にベッドに取り付けたコードから一瞬で充填でき、水に浸されても問題ない仕様から、使い勝手は生身の足と変わらない模様。

 バッテリーも高圧の奴に換装してあるから最高出力で動かしても丸一日は持つ。

 

 「俺は何日寝ていた?」

 「昨日の昼にメアリーが寝ている所長を発見して今起きましたから......一日ちょっとですね。」

 ふむ、徹夜明けではまずないであろうこのスッキリ感から数日は寝ていたと思ったが......どうやら超回復が機能したようだ。



 何はともあれ、腹ごしらえだ。

 昨日まではほぼ糖質しか摂っていない。

 タンパク質も摂らないと大きくなれないからな。


 

 ****


 さて、

 朝食を摂り終えたハルトは考える。

 次は入力、出力ユニットだな。

 入力はキーボードと魔法の思念入力方式を採る。


 考えればカーソルが動くって感じだ。

 前世では長時間マウスを使うと手が痛かったしな。


 マウスの動きを観測させてカーソルを移動させる情報に変換するのは少々面倒くさい。

 それよりは魔法陣に標準搭載されている思念を読み取る奴を流用した方が早い。

 キーボードまで思念入力となると入力データがカオスなことになって訓練を積んだ奴にしか使えなくなりそうなので、キーボードは前世通りのボタン式だ。


 入力されたキーの座標を事前に論理魔法陣で処理すればOSの削減にも繋がる。


 大体の構想は纏まったので回路図を紙に書いていく。

 定規も使い、サイズを正確に、慎重に書く。

 

 二時間ほど掛けて書き上げた設計図を作業台で素材に転写、刻み込む。

 溝に魔石を流し込んで保存加工をし、キーを配置していく。

 配線をマザーボードと接続し、外装を取り付ければ異世界版キーボードの完成。 


 ディスプレイはホログラムの3Dにする予定だ。

 幻影の魔法と親和性が高いし、

 何より......



 ロマン溢れるだろ?

 


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コンピューター関連の知識は作者がマイクラで計算機を作ったりメモリを作ったりして独学で学んだ内容がいろいろ入っているため、間違えているところもあると思います。よって何か気づいた方、コンピューターに詳しい方がいれば是非コメントをください!

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