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狂科学者の楽しい兵器開発(4)


 「あっつ!!??」

 砲身を触ったハルトは悲鳴を上げた。

 超回復で大抵の熱さでは平気な顔をしていられるハルトが悲鳴を上げる温度。

 全パーツをカーボリウムで制作していなければ砲身も消失していた可能性は大いにあるだろう。

 

 若干下の地面もガラス化している。

 

 肝心な使用魔力は......

 「おいおい、」

 威力からすればまあ妥当な量ではあるんだが......


 パワースーツを十日間連続稼働させられる量って......研究所だから無料かつ数秒でチャージできるとはいえ、多すぎる。

 

 ハルトの作った新兵器はフルチャージすると一発当たりバッテリーニ十個分以上の魔力を必要とする欠陥兵器だった。

 どのくらい欠陥なのかというと、自称汎用な某決戦兵器に匹敵するレベル。

 持ち運びが大変。

 エネルギーをバカ食いする。

 簡単に壊れる。

 一発撃っただけで後方に流れる高熱により被害甚大。

 以上の理由から使い手を選ぶ、とんでもなく使いづらい一品となってしまった訳だ。

 

 威力を絞れば一発当たりバッテリー一個分まで落とせるが、そうすると有効射程距離や威力が大幅にダウンする。


 接近戦するしか方法が無くなるだろう。

 剣の刀身に魔法でシールドを張りながらその先で励起した分子を放出すれば大抵のものは切れる物になりそうだが、

 ふとした瞬間に使用者自身をスパァンと切ってしまう可能性も高い。


 まあ、

 とりあえずエネルギー効率から見直してみよう。

 砲身内で余剰に発生する熱を吸収、変換して再利用する陣は当たり前。

 砲身の内側にびっしりと刻んでおく。


 収束された電子が逃げないように拘束する陣も強化して、持ち手の部分には砲身からの熱を全カットするために変換モジュール自体で構成する。


 ふむ......叔父さんのパワースーツに大量のバッテリーを仕込んでそこからエネルギーを供給するのも悪くないな。

 案外俺の肉片とか移植したら魔力が増える説もある。

 ドラゴンの肉を移植した人類っていうのも悪くないな。

 うまくいけば存在値のシステムが適用されるかもしれん。

 今度やってみよう。



 まあそれより今は実験だ。


 「発射。」

 

 声と同時に一つ当たりドラゴンの鱗を数十枚は使う高価な的は消滅する。


 砲身を触ってみると......


 「お?」

 熱はうまく変換できたか。

 還ってきたのは使用量の十分の一程。

 だがバッテリー二個分ほどは還ってきたな。


 


 悪くない結果だ。

 幸先がいい。

 では次の改良をするか。

 


 

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