狂科学者の楽しい兵器開発(2)
「3、2、1、発射!」
ズガンッと実験場に響く音。
「......ふむ、やっぱり魔力式が一番優秀か? 電磁加速は思ったよりも上手くいかなかったな。」
標的となったドラゴンの鱗を眺め、そうつぶやくハルト。
風属性で貫通特化の魔法陣は鱗を貫通したのにもかかわらず、電磁加速や爆圧で打ち出した弾はヒビを入れただけだった。化学エネルギー弾は液化して貫通したものの、貫通した先に威力を持ち込めていなかった。
やはり爆圧での加速は限界がある。電磁加速も高出力であれば理論上亜光速まで加速できるが、エネルギー効率は最悪になるだろう。下手したら弾丸がプラズマ化しちまう。
エネルギー変換効率を考えても、やはり魔力エネルギーそのものを叩きつけるのが高効率のようだ。
それに弾がないから弾詰まりもあり得ない。
まあ別にエネルギーじゃなくてもいい。
ぶっちゃけできるかどうかわからんが、空間を歪められる装置であれば理論上何でも撃破できる。
俺含め存在値っていう謎システムが適用されている存在にどれだけ効果があるかはわからんが。
火水土風雷無の六属性がそれぞれ熱、冷却、結晶、加速、電子、概念を司っているのだと俺は思っている。
やや規則というか関係性が被ってるような気もするが、火属性の魔法を使えば基本的に熱を上げる方向に、水属性だったら下げる方に、土属性だったら結晶を作る方に作用するからな。
結構有力な説として素粒子の伝達するエネルギーを司ってるというのもあり得るが……今一つ対応が分からんな。
そして前世で重力とは質量による空間の歪みと言われていた。
物理現象で歪んでいるのであれば魔法を使ってできない道理はない。
小型ブラックホールを発射できたら強そうだ。
ま、作らんけど。
俺がのみこまれたらどうしてくれる。
一応女神が蘇生してくれるらしいが、そんなホイホイ死んでもいられない。
というわけで、魔力式というのは決まったな。
使用する属性は......。
ま、何が強いか知らんし調べるしかないな。
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