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狂科学者、叔父さんを強化する。


 「やあハルト君。久しぶり。」

 「お久しぶりです叔父さん。」

 「初めて会った時よりも随分背が伸びたね。」

 「そうですか? ところで......」

 「ああ、よろしく頼むよ。」

 そう言って叔父さんが渡してきた義手のメンテナンスをする。


 ふむ......大体問題はないっぽいが、若干指を動かす人工筋肉が劣化しているな。

 外装も傷んでいるし、取り換えるか。


 「最近調子はどうです?」

 「ああ、ほとんど元の手......いやそれ以上にうまく使えるようになったよ。......まあ義手の出所を探られることは増えたけどね。」


 

 それは良かった。

 出所はうまくはぐらかしてくれ。


 良し、とりあえずこれでまたしばらくは大丈夫だろう。

 あ、そうだ。

 「叔父さん、ちょっとつけてみてほしい物があるんですけど、良いですか?」

 「なんだい?」

 「これです。」

 

 そう言って渡すのは最新式のパワースーツ。

 魔力効率と出力、耐久性を高めつつ使用者の動きも制限しないように作るのは大変だった。


 「この服を着ると、生身の数倍力持ちになれます。」

 「へぇ......それはすごいね。」

 「叔父さんは確か火属性が使えましたよね?」

 「そうだけど?」

 「いえ、何でもないです。」

 火属性を持っていないと微妙に魔力効率が悪くなるっていう欠点があるからな。

 前もって知っていたけど、一応確認だ。

 

 

 「胸についている箱に魔力を込めたこれを嵌め込むと使えるようになります。」

 「そうなのかい?」


 不思議そうに透明な専用バッテリーを嵌め込む叔父さん。

 「っ!!??」

 「どうですか?」

 「これは......体が羽になったようだよ。とても軽い。」

 「それは一回につき半日程連続して使うことができます。使えそうですか?」

 「うん、とても使えると思う。義手の時も思ったけど、よくこういうの思いつくよね。」

 「じゃぁ、」

 「うん、二千万レアで買い取ろう。不足かい?」

 

 いえ、全く。

 研究資金が増えることは良いことだ。

 まあポンと二億円相当を出せる叔父さんの金銭感覚は気になるが。

 気前の良いパトロンに貴賤はないのだ。




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