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狂科学者、足を与える。


 「よしできた。」

 腐った足と義足の寸法を合わせるのは大変だった。

 叔父さんの腕はまだ簡単だったんだが、

 やっぱり男女で体つきが違うから制御系を納めるスペースも変わるのだ。


 まあ完成したから問題ない。


 接続端子が上手くはまるように注意しつつ、義足を麻酔の効果でまだ寝ている女の太ももにはめ込む。


 先に埋め込んでおいた固定用インプラントとボルトで固定し、さらに紐を伸ばして腰に付けた固定具でも固定する。


 そして下着とスカートをはかせれば終了。


 まだ年が二桁もない俺に性欲はないのでそこら辺助かった。

 もし思春期を越えていたら犯罪だ。


 多少全体的に汚れているがそれは後で助手に洗わせよう。

 

 「所長?」

 この声はエルシーだな。

 「なんだ?」

 「実験機が動き出したです。」


 ドブネズミ達は思ったよりも早く順応してくれたようだ。

 「わかった、次はここに寝ている奴の様子を見ていてくれ。起きたら何か食べさせるように。歩けないだろうからそこは配慮もしてやれ。」


 「わかったです。」

 

 さて、ドブネズミ達はどんな成果を見せてくれるのかな?

 楽しみだ。

 

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