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狂科学者のパワースーツ開発(2)


 「では、実験開始!」


 合図と共にエルシーは全身を動かし始める。


 その肢体には金属製のフレームが取り付けられ、至る場所にあるバンドで固定されている。


 そして関節を守るようにフレームへ取り付けられた人工筋肉もエルシーの動作を読み取りながら動き出す。

 その場でジャンプさせると、簡単に一メートル程飛び上がる。

 手に装着された装置は握力をアシストし、鉄塊を粘土の如く変形させた。


 試作一号機にしては調子が良いな。


 「もう良いよ。」


 そう言いつつエルシーから装置を取り外していく。


 「どうだった?」

 感想を聞いてみると、


 「動きに明らかなズレがあるです。あと少し速すぎて痛いです。」


 ほうほう、

 それは改善の余地が増えたな。


 まあ速さは慣れれば問題ないとして、

 だが本人の骨格と筋肉に負担はかかっていないと。

 取り敢えずは合格だな。


 次は反応速度か......

 やっぱり収縮感知型には限界があるな......こればっかしは叔父さんみたいに電極を埋め込めれば良いんだが......それでは汎用性にかけるしなぁ。


 今は関節も鉄フレームで作っているからそこら辺に制限が出るのは仕方ないか。

 これがスキンスーツとかであれば柔軟性を利用して初動を自由に行わせられるんだが。



 もう少し魔法陣を簡略化するか。

 それで多少のスピードアップは期待できる。

 しかし......。



 この見た目はどうするか......

 これでも人工筋肉の改良、結構頑張ったんだけどな。

 当初より四倍ほどの出力を出せるようにはなったんだけど、


 すごいゴツいんだよ。

 確かにな? 外部に取り付けるデバイスだから多少でかくなることぐらいは想定していたんだが......。


 関節の可動域を守りつつフレームを着けていったらゴッツゴツの某機動戦士ロボットみたいな寸胴体型になってしまった。

 これじゃあ全然スマートじゃない。

 俺は最終的に全機能をインナーレベルで納めたいのだ。

 

 さてさて、何処をどう改良するべきか......


 楽しくなってきたぜ。

 これだから研究は止められない。



 

 

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