表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/316

狂科学者、テストする。


 「1+1は?」

 「「「「2です。」」」」

 

 「4+10は?」

 「「「「14です。」」」」


 「20+30は?」

 「「「「50です。」」」」


 ほうほう、ここまでは楽勝か。では、


 「29080+9737は?」

 「「「「わかりません」」」」


 成る程。まあこれは暗算でも訓練無しでは少し大変か。


 じゃあ次。

 「1が十個で?」

 「「「「10です。」」」」


 「3が四個で?」

 「「「「12です。」」」」

 「12が九個で?」

 「「「「わかりません。」」」」

 「ひょっとして、1から9までの計算だけを全部丸暗記してるの?」

 「「「「はい。」」」」


 ふむふむ、理論すら理解していないのか。前世の地球では二桁×二桁程度小学二年生でも出来たんだが。

 教育の余地ありだな。

 


 「なるほど、君達の計算能力は分かった。後は読み書き、どの程度できる?」

 「あたしはどっちも少しできるぜ。」

 と赤毛のリエラが言えば、


 「私も両方できます。」

 と茶髪のメアリー。


 「どっちも出来ない......です。」

 黒髪で語尾が『です』なエルシー。


 「私は......読むことなら出来ます。」

 と金髪のミリア。

 改めて思ったけど髪色が全員違うってすごいな。見分けやすい。

 性格面も反抗的な奴はいない。そこら辺は我が父が吟味してくれたようだ。



 研究を手伝わせる前にまずは教育だ。

 数値も計れないような奴にこれからの実験を任せるわけにはいかないからな。


 

 せっかく手に入れた被験......助手だ。大事に扱うとしよう。

 


面白い! 続きが気になる! という方はぜひブックマークと下の☆をクリックお願いします。


感想、気になった点、世間話、その他ありましたら是非書いてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ