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狂科学者は思い出す

 「所長、お客さんです。今は応接室で待ってもらっています。」

 「わかった。」



 幼馴染みの中にうすら寒いものを感じて数分後、

 屋敷に客が来た旨を職員が伝えに来た。


 ちょうど気まずい空気だったので、これ幸いと部屋を出るハルト。


 なぜかユアも後ろをついて廊下に出る。


 そのまま無言で廊下を歩く二名。

 そして応接室の前に着き、扉を開ければ、




 「ハルトさんっ!」





 ......そこには王女がいた。

 

 「......ユアといい、お前といい、暇なのか?」

 予想外の来客に眉を顰めながらも屋敷に仮設置した監視カメラを覗けば、そこには無駄に豪華な一台の馬車。

 どうやら公式に遊びに来たらしい。

 そんなほいほい外出できる立場なのか? 王女とは。




 「あ、ユアさんもいらっしゃったのですね。暇なのですか?」

 「いやお前もな。」


 謎の敵意を滲ませながら、ハルトの言葉をパクって特大ブーメランを投げる王女。

 そして思わず突っ込むハルト。




 「私は暇ではないですよ? ハルトさんと親交を深める時間で予定が埋まっていますし。」

 「それは予定とは言わん。」

 「私だってハル君と過ごすので忙しいよ?」

 「お前も何張り合っているんだ?」



 視線をぶつけ、火花を散らす二名の間に呆れ顔で仲裁にはいるハルト。



 「取り敢えず落ち着け。俺から見れば両方立派な暇人だ。異論は認めん。」

 「ハルトさん......それは酷いです。」

 「......ハル君のいけず」


 膨れっ面でそう不満をこぼす二名。



 ......お前ら実は仲良しか?


 そして王女、お前はまず俺にやらかしたあれこれを振り返れ。

 絶対に俺の発言より非道いことをしているから。


 


 「......で、お前はここにどのくらい居座るつもりだ?」

 「残念なことに......一日だけです。それ以上はお父様が許してくれませんでした。」


 お勉強もあるので......と、心底無念そうな顔をしながら悲しげに言う王女。



 おお......ユアほど暇ではなかったか。


 そして喜ぶハルト。


 二人がいるといつ口喧嘩が起きるかわかったものではないからな。片方居ないだけで俺の苦労は大分減る。

 それにしても......国王の意図が見えないな。

 王女に身体強化(暫定)の魔道具を与えて俺を捕まえたと思いきや、今度は勉強を理由にして少ない滞在時間。

 近づけたいのか遠ざけたいのかはっきりしない。


 まあ、未婚の王女が新興公爵家を訪れているだけでも話題を呼びそうな状況だし、外聞を考えた結果なのかもしれんがな。




 

 そういえば、



 公爵になってから忙しくて忘れていたが、遺跡なんてものもあったな。

 というか当初の目的はそっちだった。


 近い内に一度見に行くとしよう。



  

 そう忘れないよう脳内の予定表へと書き込むハルトであった。

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