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狂科学者の仮拠点

 色々あって、領地に到着した。


 何事!?と街の内外からこちらを凝視してくる住人達。



 人が多いので、適度に離れたところに「車のような何か」を止め、扉を開ける。

 横に開いた扉からタラップを伸ばし、職員達の接続を強制的に切り離し、叩き起こす。


 起きた職員達をどんどん降りさせ、自分も降りていくハルト。


 地面に降り立ち、あまり舗装されていない道をぞろぞろと歩く。




 そして外壁にある通用門の前まで歩いていけば、迎えらしき小太りのおっさん。




 「ようこそいらっしゃいました、ハルト様。私めは陛下よりここの代官をさせて頂いておりました、ボルグと申します。以後お見知りおきを。」

 「ああ。宜しく。早速だが屋敷まで案内を頼む。」


 「畏まりました。」




 そうして街の中に入る一行。

 住人達の顔は......普通の顔だな。

 負の感情はあまり見られない。


 


 目立った問題はなさそうだ。



 こちらに興味を持っている視線も多いので、どうやら普通に受け入れられている模様。



 これまで長いこと領主がいなかったらしいが、無事政治は回っていたらしい。




 ......まあこれから行うことを考えれば住人の初印象など大した問題では無いが。 

 


 そんなことを考えているうちに領主の館に着いた。

 まあまあ豪華だが......これもどうせ数ヶ月以内に潰し建て替える予定だ。




 ......いや、一応何かに使えるかもしれないし、移築しておくか。

 色々落ち着いたらメインコンピューターを設置してスキャンしておこう。



 

 

 門を潜り、少し歩いて屋敷に入る。


 中を見回せば......




 「ほお......まあまあ綺麗だな。」

 しばらく使われていないらしいから少しは埃が溜まっていると思ったが......


 「定期的に人を雇って清掃させていました。」

 と、補足する代官ボルグ。


 そうなのか。


 


 「寝室はいくつある?」

 「十部屋あります。」

 「今日から使えるか?」

 「勿論でございます。」


 

 ふむ。

 まあ男女分けて二、三人ずつ振り分ければ足りるか。



 「お前達は当分過ごす部屋を決めて、荷物を整理しておけ。」


 「「「「「「はい!」」」」」」



 「あと俺の部屋を一部屋確保するように。」

 「「「「「「わかりました!」」」」」」


 自分の部屋が残ってないのは困るので、そう付け加える。



 そうすれば仲の良いもの同士で部屋を確保しに方々へと散る職員達。



 それを見て、


 「随分と......打ち解けているご様子で。」

 と感心半分、困惑半分と言った表情で言うボルグ。


 

 わからなくも無い。

 この世界では地位による身分の差が大きいからな。

 使用人達にここまでフランクな主人は珍しいのだろう。

 



 「まあな、俺の自慢の部下達だ。......それより、俺はまだ領主というものについてよく知らない。次はそこら辺を教えてくれ。」



 「わかりました。まず......」







 そして領主の仕事についてのレクチャーを受けるハルトであった。

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