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狂科学者の御披露目ぱーてぃー(5)

 「まさかそんな仕掛けがあったなんてね......。」



 全く気付かなかったよ。


 そう言いながら頭を掻くレント叔父。



 「一応自分の作った義肢を把握するための物なので......黙っていてすいません。」


 「いや、良いんだ。ハルト君には色々お世話になっているしね。」



 本当に単なる安全装置だが、一応謝っておく。

 二術院で扱っているMOにも同じ様なバックドアを仕込んでいが、それもただの安全装置だ。


 

 まあ......少し邪魔な貴族がいて、かつそいつがMOを埋め込んでいたら使うかもしれんが。

 その時はその時だ。



 ......一応メンテナンスをしておくか。

 前回見たのから半年経っているし。



 「叔父さん、少し義手の方の袖を捲ってもらえますか?」

 「......ここでするのかい? まあ良いけど。」

 


 そうして露出する叔父の右腕。


 ハルトに注目していた貴族の何人かが息を呑む。


 

 当然だ。

 彼等の使っている義手よりも遥かに上等な上に動きが滑らかな代物なのだから。


 貴族達に使っているのは数世代前の代物。

 それに比べ、叔父には最新型を随時供給している。

 同じ性能の物は研究所で働いているものしか持っていないのだ。



 それに軽く数秒、手を当てるハルト。


 「大丈夫そうですね。新しい物も出来ているので、今度取りに来てください。」

 「本当に......何から何まで。僕は叔父で、君は甥なのだけど。」

 「叔父さんはドラゴンスレイヤーでは無いですか。素材も頂いていますし、十分ですよ。」

 「ははっ。これからも宜しく頼むよ。」

 「勿論。」



 そう言って別れる叔父と甥。

 

 そのまま国王たちの元へと戻るハルト。

 

 「......成程な。あの義手はあの時の......。」

 先程のやりとりを見ていたらしく、納得した顔の国王。

 大方、研究所に視察に来た時見た義手のプロトタイプのことでも思い出したのだろう。


 「そうだ。まあ......大分改良したからあの頃のと中身は別物だがな。」

 

 あれからもう十年か。


 俺も成長したものだ。



 


 ......その後も国王達とあーだこーだと世間話を繰り広げている内に、当初の作戦通り、無事パーティーは終わったのであった。


 

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