表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
285/316

狂科学者は自称凡人

 「ちわ〜」


 「来たか......。」 

 「おう、来てやったぞ。手短にな。」


 そう言いながらソファーに腰を沈めるハルト。


 「......そうだな。」 



 謎の間を置いてそう言い、ため息を吐く国王。

 そして机の上から書類を数枚取り、手渡してくる。


 「これは?」

 「爵位授与の全工程をまとめてある。全部覚えられるだろう?」

 「まあな。」


 この程度、補助脳から視界に反映すれば覚えるまでもない。


 

 一応概要程度は頭に入れておこうと書類をパラパラとめくり、ざっと目を通す。



 「......成る程。」


 謁見の間で爵位授与の宣言。

 移動してホールでパーティー。

 詳細にまで書かれていたが、大まかにはこの二つがメインだ。


 

 「服も仕立てさせた。後程渡そう。」

 「わかった。」

 「それと......」


 そこで少し口籠もる国王。


 「......何だ?」

 「頼むから......騒ぎを起こさないでくれよ。」



 そう懇願する国王。

 失礼な、

 それでは俺が疫病神みたいに聞こえるではないか。


 むしろ、

 「俺は()()優秀なのが目立っていただけだぞ? それをお前らが引き立てて問題が起きているだけだからな?」


 そう、俺は被害者なのだ。

 そもそも俺にあのふざけた判決を下さなければこのような状況にはなっていなかっただろう。



 そう不満を漏らせば、


 「()()()()か......その程度で収まっていれば私の目にも止まらなかっただろうよ。」


 意味ありげな笑みを浮かべる国王。


 ちょっと何を言っているのかわからないぞー。

 「......さて、何のことだ?。」


 「抜かせ、天才と呼ばれた錬金術師や魔法使い、その全てが作り得なかった、成し得なかった物を片手間にぽんぽんと開発するお前が多少優秀という範囲であるならば......私を含め、この世界の人間は軒並み凡人以下ということになってしまう。」


 「......? いや、俺ぐらいが普通だ。というか件の教育機関さえ完成すればこれは普通になる......してみせる。」


 一応女神の意に沿った行動もしないといけない。

 奴には今世を与えてもらった恩があるしな。


 俺は受けた恩は返す主義なのだ。



 「ま、期待しておこう。......頼むから変なことは控えてくれよ?」

 「あんたの中で俺はどんな問題児だよ。」

 「......何をしだすか分からないびっくり箱?」

 


 この清廉潔白品行方正な俺にひどい言い草だ。

 「......どうやらあんたの目は節穴だったようだな。」


 そう悪態をつき、ささやかな反撃をするハルトだが、



 「それはどうかな? 私はこれでも十数年は国王をしている。」

 

 国王に通じるわけでもなく、軽く流されてしまったのであった。

面白い! 続きが気になる! という方はぜひブックマークと下の☆をクリックお願いします。


感想、気になった点、世間話、その他ありましたら是非書いてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ