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狂科学者は国宝スマッシャー

 王女のアプローチを華麗に躱して食事を終えたハルト。


 そして今、国王と向かい合っていた。



 隣に座っている王女が腕を絡ませているが、それは些細なことだ。



 「......で、何か弁明はあるか?」


 「弁明と言われてもな......俺何か悪いことをしたか? 別にこの城から一歩たりとも外に出ていないし、食事も一緒に食った。概ねそちらの意向に合わせているつもりだが?」


 別に合わせる必要も無いっちゃ無いんだが。




 あ、そういえば。

 「起きたとき魔力吸収の魔道具がくっついているのを見つけたからそれは壊させてもらったぞ。鬱陶しかったしな。そもそもあの程度の代物で俺の魔力を押さえられる訳がないだろ。」


 「......覚悟はしていたが、そこまでか......参考までに聞くが、どの様にして?」

 

 国王の反応から察するに、そこは別に問題ないようだ。

 んで、どうやって壊したかだって?


 「そりゃ......こう、グイッと。後は魔力をまあまあ流しこんで魔法陣を破壊しただけだ。」


 そう言いながら手首にグッと力を入れるハルト。




 「......は?」

 理解不能といった表情の国王。

 ん? 分からなかったか?


 「いや、だからこう、手首に力を入れてだな......」

 「......。」

 「おーい?」

 

 ついに表情筋が停止する国王。

 大丈夫か?



 「......ふう。」

 何やら溜息を吐く国王。

 随分と取り乱しているようだったが、どうした?


 「......捻って壊した......あれを?」


 

 いや、まだ正常じゃないな。

 何か夢を見ているように焦点が合っていない。



 しかし......なんか不味かったか?

 最近はドラゴン素材も割り箸程度の強度にしか感じられなくなってきているし、何か間違えたか?




 「一応聞いておくが......アレは何で出来ていた?」 

 そう国王ではなく横の王女に問いかける。

 国王は今絶賛混乱中だからな。





 「......古代遺跡から出土した、ドラゴン素材に匹敵する強度の拘束具です。付け加えて言えば、国宝でもあります。」



 「what?」



 古代遺跡?


 なんじゃそりゃ?




 つか、



 あれ、国宝だったのか?


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