表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
248/316

狂科学者は首を傾げる

 「......ふむ。」

 そういえば昨日はユアと添い寝したんだっけな。


 目を覚まして視界に飛び込んできた情報からそう思い出すハルト。


 昨日は俺の前で丸まって寝ていたのに、今は互いに向き合った状態で寝ている。

 その金色に輝く髪は癖ッ毛なのか物凄く爆発しているが、まあご愛嬌だな。


 

 そんなことを考えながら何となくユアの髪を弄っていると、

 

 「あ......おはよう。」

 「おはよう、よく眠れたか?」

 「......うんっ!」


 少し寝ぼけていたが、すぐに覚醒するユア。


 そのまま流れるように俺に抱きついてくる。

 「んふふ......ハル君の匂い......。」


 そして頭をぐりぐりと擦り付け、甘えてくる。

 ついでに鼻息も荒いが......気にしてはいけないような気がする。



 取り敢えず、

 「そろそろ立て。お前はこれから自分の部屋に戻る必要があるだろ?」

 

 「うん。でも......」

 「でも?」

 「その前に一回ギュってして。」

 

 ったく......要求が多いやつだな。


 そう考えつつもしっかりユアを抱き締めるあたり、ユアには甘くなっているハルトだが、それを指摘するものは誰もいない。


 そして抱き締めると、



 「あ......ハル君成分が貯まってくる......。」

 その謎物質はお前のエネルギーか何かか?

 

 「もういいだろ?」

 「むー......今日はこれで許してあげる。」


 何を許すと言うのだ?

 そして俺は何を許されたのか?


 「取り敢えず部屋に戻れ。光学迷彩も忘れるなよ?」

 ネグリジェで廊下を歩くなよ?



 「うん!」 



 疑問はつきないが、取り敢えずユアを部屋に返すハルトであった。

 


 ****



 「ハル君。」

 「何だ?」

 「えへへ、何でもない。」

 「そうか。」

 

 「ねえハル君?」

 「ん?」

 「呼んでみたかっただけ。」


 そうか。

 「......何だか今日のユア君はご機嫌だね?」

 「......。」

 王子も気付いたようだ。

 王女はなぜか険しい目付きでユアを睨み付けているが。



 今朝のあれがそんなに嬉しかったのか......?



 なんかやけにご機嫌なユアに首をかしげるハルトであった。

面白い! 続きが気になる! という方はぜひブックマークと下の☆をクリックお願いします。


感想、気になった点、世間話、その他ありましたら是非書いてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ