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狂科学者は困惑する

 国王からユアの参加許可を貰ったハルトはユアのいる正門前まで戻った。

 「あ! ハル君!」

 「待たせたな。」

 


 そして、

 「ほれ、これで良いだろ?」

 「......良いだろう。通れ!」


 警備の騎士に国王から渡された紙を手渡し、ユアの手を引いて入城する。



 そして歩くこと数分、二人は国王の待っている応接室的な部屋までやって来た。


 「お、来たな。」

 やって来たハルト達を見て、軽く手をあげる国王。


 すぐさま侍女達が高級そうなテーブルに紅茶を並べ、茶菓子の皿を置いていく。


 「約束通り、見学させてもらうぞ。こっちが先程言った友人だ。」

 ソファーに座り、開口一番そう告げるハルトに深く頷きながら、国王はユアの座っている隣へと目をやる。


 「......誰を連れてくるかと思ったらメルガルト家の令嬢か。」


 その言葉を受け、ユアは

 「本日はお招きいただきありがとうございます。メルガルト公爵現当主の娘、ユーフォリア・メルガルトと申します。」


 と貴族令嬢らしい綺麗な礼をする。


 「......メルガルト家の娘に限らんが......お前と並んでいると如何にお前が私を敬っていないかが良く分かるな。」


 そしてハルトと見比べ、ため息混じりにそう溢す国王。

 知ったことか。


 「それよりも早く見学させてくれ。」

 そして催促するハルト。

 

 「そうだな、こっちだ。」



 そして立ち上がった国王について行く二人。



 三人は王城内を暫く歩き、城壁内に立っている煉瓦の建物に入った。



 中は何やら薬草を煮詰めたような匂いや、ツンとした刺激臭がわずかに漂っている。



 「ここが......。」

 忙しなく動き回っていた人の中から数名やってきて国王やハルト達に向けて礼をする。


 「ここが私の作った『解析機関』だ。」

 「『解析機関』にようこそ。神童、ハルト殿。」



 「......おい、神童って......俺のことか?」


 何で俺が神童扱いを受けているんだ......。


 そして困惑するハルトであった。

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