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狂科学者の作品

 ハルトは目の前で頭を垂れ、停止している『殺戮機獣(スロータービースト)』を見ていた。


 襲撃者達の筋肉組織や神経繊維を使い、洗脳して人格や記憶を破壊した被験者達の脳を搭載した、本能で殺戮を繰り返す鋼の獣。

 少々どころか大分倫理観を逸脱したその作品。


 恐らく殆どの人々が嫌悪感を抱くであろうその呪われた作品だが、本人には勿論そんな感情は湧かない。


 どちらかと言えば頭を痛めて創り出した子を見る親のような感情だ。

 材料に使われた脳の持ち主は別に好きでは無いが、成果物としての彼等には既にその欠片も無い。

 既に自分への忠誠心以外の人間的な人格や記憶は破壊してある。

 最早元の面影など存在しない。

 だから嫌悪する要素がない。



 ......まあ、だからと言って大事にするための愛玩人形でも無いがな。


 寧ろ前世で大戦時に日本がやった特攻隊に近いものだ。

 指定した対象に向かって四肢と頭部が吹き飛ぶまで突き進み、相討ちになってでも抹殺しようと障害物を乗り越えて突き進んでいく。 


 所詮量産を前提とした兵器達。

 正式な特攻組には脳組織の代わりに魔法生物を使ってもう少しコストを抑える予定だ。

 今回作ったのはそれらを統制するための上位機体なので、特別仕様として生身の素材も併用してみた。

 

 


 ......そのうち生きた敵を強制的に加工して私兵にする事もできるようになるかもしれないな。

 まだ生き足掻く生命体を無抵抗に改造する方法はないからな......今後の課題とするか。


 とりあえず今は下位機体の設計と制御システムの構築を行わなければいけないな。

 こいつらの戦闘訓練も必要だろうし......取り敢えず一体を本部に送って訓練して、経験を共有させてみよう。

 一応この施設の警備も必要だしな。


 

 取り敢えず玄関の上にオブジェ的な感じで設置しておくか。

 狛犬的な感じで意外と悪くないかも知れない。



 

 ......数日後、邪神を召喚しようとしている家があると噂が広まったとかなんとか。

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