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狂科学者式魔法訓練(6)


 「......さて、今日お前らに剣術を教えてくれる元凶悪殺人犯の三番だ。」

 「......さっきから物騒な内容がよく聞こえるんだけど......。」

 「え? 三番さん?」


 『ユアお嬢様、自分っす!!』

 「本当に三番さんだ。」


 そういえばユアは面識があったな。

 人工声帯が接続した者の声色を再現しているのもあって気付いた模様。

 因みに三番はあの改造を繰り返しまくった元死刑囚三人組の一人だ。

 魔法生物を投与してあるのでこうして遠隔で端末を動かせる。


 「......この状況についていけないのは僕だけのようだね......。」

 王子が微妙に落ち込んでいるが、まあ良いだろう。


 「よし、三番。壊れたら直してやる。だから遠慮無く教えろ。」

 『壊れること前提なんすね......。』

 「あくまで可能性の話だ。」

 『いや所長の場合、』

 ごねるなぁ......

 「ゴチャゴチャ言っていると生首にするぞ。」


 『ヒェッ!? わかったっす。ユアお嬢様、そこの元気のない根暗君も準備は良いですね?』

 「あ、一応そいつこの国の第一王子だから。」

 『所長の前では皆平等っす! 皆魔力少ないし! 力も無いっす!』


 中々イイ性格になったな。

 死刑囚だった頃とはえらい違いだ。

 今度から小遣いを増額してやろう。

 俺の研究所は笑顔に満ち溢れている方が相応しいからな。正当な報酬だ。


 だが、

 「貴様の中で俺がどんな評価を受けているについては後でじっくり話そうじゃないか。」

 『しまったっす!?』


 ......ところでこいつの『~っす』という語尾、どうにかならないか?

 非常に腹立つんだが。


 

 (何か寒気がしたっす......って所長の笑みが怖いっす!?)

 己のアイデンテティを全否定され、無意識に寒気を覚えた三番であった。


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