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狂科学者式魔法訓練(4)

 ―――二日目―――


 「......さて、今日は昨日言った通り。詠唱の練習だ。水筒は持ってきたな?」

 「うん。」

 「持ってきたよ。」


 それは重畳。


 こうして二日目の訓練は始まった。


 ****


 「......もう......無理......。」

 バタリと地面に倒れる王子。


 魔力が欠乏したようだ。

 しかしその状態でも出来ることがあるので、寝かせない。


 「その状態でこの訓練場の周りを歩け。ゆっくりでいいぞ。」

 「いや......無理。」


 はあ、

 「言っておくがそのままでは一生使える魔力は増えん。」


 「......何でだい?」

 「お前の体力が無さすぎるからだ。普段から魔力の補助に頼りすぎている。」

 「? 別に身体強化の魔法は使ってない、けど......ね?」


 「いや、お前含め大半の奴等に共通して言えることだが、お前等は無意識下で魔力を運動の強化に割いている。内臓の機能にもな。だから魔力がなくなっただけで身体機能に異常をきたし、簡単に気絶する。おまけに魔力を常時消費しているため、任意で使える量も減っている。」


 「......君は、魔力が無くても平気で......いられるのかい?」

 「まあな。少々不便だが。別に体調は崩れん。少しの間魔力が出ないだけだ。」


 まあそれも超回復のわけわからん効果で秒で回復できるようになったんだが......別に言う必要もあるまい。


 「......わかったよ。」

 「せめて意識だけでも繋ぎ止めて見せろ。てことで歩け。」


 非常に緩慢な動作だが、王子は立ち上がり、歩き始めた。


 ユアはまだ楽しそうにリストに書かれたお題通りの魔法を連発している。



 ......暇だな。

 王子を激励する以外で今のところやることがない。

 ユアは訓練を続けてリストを消化しているし、王子は魔力回復を待ちながらゆらゆら歩いている。


 二人とも大分魔法を作る感覚が出来てきたようだ。

 明日からは剣の訓練も組み込むか。



  

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