表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/316

狂科学者はハイテンション

 メインコンピューターと脳を接続した俺はこれまでにないほどの全能感に満たされた。

 データが、二進数の意味が、その流れが手に取るように分かるのだ。

 二進数これまで完全には解り合えないだろうと考えていたが、解り合ってみればなんと単純なことか。

 

 彼等には有ると無いの概念しかないのだ。

 外部に出力されているデータはあくまで人類の都合でつけられたもの。

 その本質は二つしかなかった。

 単純だが、俺のように理解しなければ理解できない感覚だ。


 俺の思考が二進数として回路を巡る。

 巡った先にある情報が返ってくる。

 脳内のアルゴリズムがプログラムとなり、流れていく。

 その解け合う感覚はまさに快感。

 己が拡張されていく。


 

 これなら......。

 ふと芽生えた悪戯心のままにハルトは研究所に意識を巡らし、メインコンピューターに制御されている全てを掌握する。


 この部屋が接している通路をたまたま歩いていたミリアの目の前に、幻影魔法で彼女自身を映してみる。


 突然現れた自分自身の姿に驚くも、それが幻影であることに気付き、そのまま素通りするミリア。


 思ったよりも反応が薄いので躍起になったハルトが風属性の魔法陣を展開して突風を吹かせば、


 『きゃぁっ!?』


 漫画のごとく見事に捲れるスカート。

 ふむ、黒か。

 『所長! 所長ですね?!』

 何時ものおどおどした口調が完全に消えている。

 監視カメラを睨んでいるし確実に気付かれている



 あ......やべっ。


 

 今更ながらに己のしでかした偉業(バカ)に気付き、瞬時にひきつる表情。


 そしてハルトは死刑囚が処刑台に上るかのように緩慢な歩みで部屋から顔を出した。




 「所長ッ!!」

 そこに待ち構えているのは顔を真っ赤にした鬼一体。




 「あ......すまん。悪気はなかったんだ。許せ。」


 その瞬間ハルトの夕食抜きは決定した。


 

 

面白い! 続きが気になる! という方はぜひブックマークと下の☆をクリックお願いします。


感想、気になった点、世間話、その他ありましたら是非書いてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ