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狂科学者は準備をする


 馬車の旅も終盤となり、遠目にレゾンデが見えるようになった。


 ハルトはマジックサイトで何やら遊んでいるし、MBP達は相変わらず周囲の監視をしている。元死刑囚三人組は最初ワイワイしながら馬車を操っていたが、話題が尽きたのか、今はだんまりだ。


 そして何事も―――具体的には盗賊に襲われるなどのイベント―――起きずに門をくぐって数か月ぶりにハルトは家へ帰ったのだった。



 ****


 町並みは相変わらずで、特筆するべき変化はない。

 御者台に移ったハルトの先導で道を曲がり、研究所の前で止まる馬車。

 

 「「「「「おかえりなさい(ませ)、所長!」」」」」

 そして所長を出迎えようとスタンバっている助手達。

 よきよき。


 出迎えられながらシャワー室に行き、旅の汗を流す。

 三人組にも勧めたら涙を流して喜ばれた。

 そういえば支部にはシャワーがなかったなと少し反省しながらベッドに直行。


 三人の改造は後回しにして今は、

 おやすみなさい。



 

 ****


 

 「おはよう。」

 「「「「「「「「「おはようございます」」」」」」」」」

 七人が一斉にハルトヘ挨拶をする。

 随分と大所帯になったものだ。

 


 「MBP-1、2はエマにMBの使い方のコツとかを教えてもらえ。後そこの三人は早速手術だ。エルシー、一番のセットを用意しておけ。ミリアは外の馬車を入れて、積んである木箱の三番をもってこい。」


 「わかったです。」

 「わかりました。」

 

 さて、早速手術だ。



 そうしてハルトは手術室に向かった。



 ****


 「なあ、MBP-1?」

 「何だ?」

 「その......な? 坊っちゃんの手術ってどんな感じだった?」

 「いや覚えていない。その時はまだ生首だったしな。......怖いか?」

 「いや......そういうわけではないけどさ、こう、少し緊張しちまってな。」

 「成る程。ま、大丈夫じゃないか? 俺もなんだかんだ便利なMBだっけ? 貰ったし。大食いできない以外は意外と楽だぞ?」

 「......そうか。」

 「まあ頑張れや。坊っちゃんによるとお前達はどうやらそこまで大きな改造をしないらしいし。」



 

 

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[一言] 書籍化まで行って欲しいです(出来れば)
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