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狂科学者の死刑宣告


 「こちらが死刑囚の牢獄です。」

 「案内、感謝する。」

 「いえ、務めなので。」

 

 さてさて、

 どんな人材がいるのかな?

 できれば反抗的じゃない奴が良いんだが......まあ反抗的な奴じゃなければそもそもここにはいないだろう。


 この世界、死刑は基本的にギロチンだ。

 あの数秒間は意識が残るってやつ。

 あれ試してみたいな。

 

 ......いけないいけない、思考が逸れるところだった。

 気を取り直して改めて牢獄の中を一つ一つ覗いていく。

 


 「こちらをどうぞ。陛下よりお預かりしていました。」

 そして手渡される書類の束。

 中には各死刑囚のプロフィールが書いてある。

 これを読んで選べってことらしい。

 なかなか気の利く王だ。



 ふむ......

 それを片手に改めて見ていく。

 こいつと......こいつと後そっちとあっちと最後にあれが欲しいな......。

 プロフィールから反抗心の程度と性格の特徴、その場で掛けたマジックサイトで魔力を測定し、鑑定眼で健康状態を診て選定していく。

 

 そして五人見繕い、二人と三人に分けて少し牢獄に入れ直す。

 守衛が協力してくれたのは想定外だったが......

 本当に気が利くな。

 あの王、案外主夫とか似合うんじゃないか?


 そして俺は声高に告げた。


 「初めまして、俺は貴様等の所有者となったハルトだ。」

 「......何をするつもりだ?」

 気力がないのか、反応が薄い。


 「いい質問だ。取り敢えず......そっちの二人には一回......」

 固唾を呑む二名。

 これで死が待っている未来が変わるかもしれないのだから当たり前だ。

 もちろんハルトも知っている。

 だから、あえて、








 「死んで貰う。」



 そう判決を下したのであった。

 

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