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狂科学者の置き土産


 王立魔法学園。

 ハルトが試験を受けたその学園は現在、荒れていた。


 四科目それぞれ100点満点の400点満点。

 そこを400点で通った者が現れたのだ。


 名前はハルト。

 急成長を遂げ今や世界規模の大商会となったニコラ商会の会長の一人息子。


 この国の最上位に位置し、歴代首席合格を重ねてきた第一王子でも387点だったのだ。

 それを易々と上回り、今年度の首席となった平民、ハルト。

 彼を担当した試験官は皆、口を揃えて、


 「彼は一位になるべきだ。いや、それでも足りない。彼は......そう、我々よりももっと上位の存在だ。」

 などと言い、


 王家の体裁を気にしている職員達は、

 「王家が首席でなければ外聞が悪い。第一王子を首席にするべきだ。」

 と、反対をする。


 そんなカオスな議論を見やり、

 「静粛に!!」



 怒鳴る学園長。

 

 「しかし学園長......」

 「王家から文書が届いた。」



 ―――学園の掲げる平等に違えることなく、首席を決めよ―――


 「......とのことだ。」



 そして再度沸き立つ職員室。

 成績が張り出されるのは、まだ先のようだ。



 ****


 「ハル君っ、どうだった?」

 そう聞いてくるユア。


 いつもより元気がないな。

 「まあ受かったとは思うぞ。そういうユアはどうなんだ?」


 「あたし? ん~? どうだろ、自信ないんだよね......。」


 「算術は出来たか?」

 「うんっ。ハル君のお陰だよっ。」

 それは重畳。

 確か歴史は得意だったな......

 武術も平均って感じだったし、まず大丈夫だろ。

 魔法なんて俺と同列扱いだろうし。


 


 そういや、大分やらかした記憶があるが......まあ、忘れよう。

 変なことを考えるやつがいないことを祈っておくか。

 念のため自衛の手段は用意しておこう。

 俺自身が戦略兵器自体である感はあるが。


 

 研究所の方も防衛システムを強化しておくか。

 家の置き土産も起動してっと。



 ついでに父さん達用にマジックサイトから自衛用魔道具をインストールできるようにしておく。

 流石にバカじゃないし、説明書ぐらいは読めるだろ。


 



 

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