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魔王のパパと勇者のママと  作者: ひよこの子
閑話 聖女と勇者のママのお友達
47/116

第47話

宜しければ、感想・評価お待ちしております。


「行きますわよ!!」


「行ってらっしゃぁ~~い」


「貴女も行くんですの!!」


「嫌ですぅぅ」


「んキィィィイイ!!」


「休みの日くらい寝させてくださいよぉぉ」


 部屋から洩れる攻防の声に、廊下を歩く人たちはまたかと苦笑すると同時に、自分の身には降りかかりませんようにと祈りを捧げる。


 声の主は、聖女でありこの国の王の娘であるマリナと賢者であるディアナのものであった。

 彼女たちが居るのは、ディアナの私室。そこにある豪華なベッドのなかで布団に包まったディアナを、マリナがひっぺ返そうとしているのであった。


「そもそもぉ、ウチである必要はないこともないわけでだからないっていうことがないようななくてないないなぁいじゃないですかぁ?」


「何度も言っているじゃありませんか!」


「ウチが何回ないって言ったかぁ?」


「違いますの!!」


 芋虫のようになり、顔すら出さないディアナにマリナの怒りがどんどんとあがっていく。とはいえ、体格的にも能力的にもマリナの力で無理やりディアナの布団を奪うことなど出来るはずがないのだが。


「だいたぁい、今日はどこに行くつもりなんですかぁ?」


「城下町にお買い物ですの!!」


「うへぇ……」


「お父様にわたくしが外でも立派に行動できると示す必要がありますの! とはいえ、まだ一人でも外出許可はくださらないですし、いつもの御供と一緒では意味がありません! それこそ、今後は一緒に行動することになる貴女と一緒が一番良いですの、と何度も説明しているじゃありませんか!」


「しつもぉ~ん」


「はいですの!」


「そもそもぉ……、今後一緒に行動するというのを、そのぉ、ウチは認めてないわけでぇ……」


「あら、どうして貴女の許可が必要ですの?」


「うへぇ……」


 アドラであれば一発シバいて終わるような案件ではあるのだが、さすがに城に仕える身としては、いくら賢者であろうとも王の娘を殴るわけにはいかなかった。


「(旅に出てただの聖女になったら殴り放題なのかなぁ……)」


 聖女に対する考えとは思いたくもない感想を抱くディアナであるが、そうなっても仕方ないと思えるほどにここ最近マリナはディアナにべったりなのであった。

 ただでさえ忙しい身であるにも関わらず、数少ない休憩時間にマリナに付きまとわれ、やっとのこさでつかみ取った休みの日に、太陽がのぼってすぐにたたき起こされたのだ。いくらディアナとはいえ、少々可哀そうでもある。


「今この時にもレオ様はどこか遠い所で苦しんでいるかもしれませんですの! それを貴女! どうも思わないんですの!?」


「いやぁ、むしろのびのびしているんじゃないかとぉ」


「何か言いまして?」


「いえ、別にぃ」


 勇者というか、救世主という存在が。この際最近怪しんでいる女神でも良いので、誰か助けてくれないだろうか。

 そもそもまともな祈ったこともない身でありながらも、都合の良い時だけはしっかり何か漠然としたものに助けを求めるディアナであった。


「さあ、はやく仕度をするのですのー!」


「寝かせてくださいぃぃぃ」


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