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夜色の詩  作者: 山石尾花
3/5

白い夜

意味の在り方など分からないまま

白夜に言葉を詰め込んだ

辞書の文字をつまみ食いして

この言葉には意味があるのだと

納得という名の錯覚


意味などないと言われることを

誰よりも何よりも恐れ

その実そこには意味などなく

そのくせこれ見よがしに胸を張って

自信という名の虚勢


そもそも意味を問うこと自体が

途轍もなく無意味だと

薄眼を開けて悟れたらよかったのに


存在に縛られた身体は模造品で

夜に解放された心の臓を

どこまでも遠くに放り投げたい


けれども行き着く先はやっぱりここで

不自由な身体は居心地がよく

かじかんだ指は不恰好に落ち着いて

不気味な思考が耳に馴染んで

どうしようもなく醜悪な物語を

どうしようもなく愛おしく撫でる

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