凡人と絡新婦(接触編)
現在俺の名は若き英雄、怨将軍として袁家領内では知れ渡っている。どうせなら虚名であっても利用しちまえ、ということで積極的にプロデュースしてみたのである。
講談師や流しの芸人にお手軽な英雄譚として話や楽曲を提供したら広まる、広まる。最近では阿蘇阿蘇に姿絵入りでお話の連載も始めた。
なにこのリアル二郎真君似のイケメンって感じの絵姿だから、かえって街をぶらついてもばれなかったりする。
皆平和で退屈してたんだろーなー。匈奴の侵攻以来大規模な軍事的衝突なかったし。
……麹義のねーちゃんやうちのとーちゃんが未だに英雄扱いなのもむべなるかな。ねーちゃんと田豊様なんてまだ現役だかんなー。
以上、現実逃避である。
「はじめましてー、と言ったほうがいいと思いますー?」
「俺に聞くなよ俺に。そっちが避けてたんだろうが」
「あちゃー、ばれてましたかー」
「あんだけ露骨なら当たり前だっちゅうの」
あはー、と笑うのは張勲。張家の跡取り娘だ。
諜報を一手に担うという情報機関。それが張家。できればお近づきになりたくなかった存在である。いや、俺の立場からしてそれは無理だと分かってはいるのだけんども。それでも、だ。そんなおっかないとこには近づきたくなかった。
んで、どーせだ。きな臭い話に決まってるからとりあえず自室に招き入れたのだ。少なくとも俺と張家の跡取りが怪談――じゃなくて会談していると知られたら色々面倒なことになるのは必定。目の前でにこにこ笑っている娘さんはそれも狙いなんでしょうけどねえ。
ま、いざとなったら三尖刀でずんばらりんとやってもうたらええねんということで一つ。いや、俺だってやる時はやるのよ?武家だしね。と主張しておこう。
「で、何しに来たんだ?挨拶ってわけでもあるまい」
「半分はそれですよー?
一緒に美羽様を支える守役じゃないですかー。
きちんとご挨拶をするのが筋かなーと思ってですねー」
「ああ、そりゃ結構なこって。はいよ、よろしく。お帰りはあちら」
「あれー、残り半分は聞いてくれないんですかー?」
ありゃー?と戸惑う表情が本気そうで、読めない。心胆とか察せるはずもないしね。しょうがないね。凡人だもの。ここは塩対応待ったなしである。
「興味ないからいい」
「随分つれないですねえ。まあ、身から出た錆ですかねー」
こいつ。本気で分かっているのかいな……。
「ああ、言っておきますけどね。黒山賊の一件に張家は手出ししてませんよー?」
「――お前らが直接手を下さないってのは先刻承知さ。だが、止める手立ても打たなかったろう」
じろりと張勲をにらむ。そうだよ。張家はきっとあの襲撃について情報を得ていたはずなのだ。それを知らんとは言わせん。言わせるものかよ。
俺の言葉にうーん、と言った風に逡巡して、にこやかに応える。
「あからさまに紀家に肩入れするわけにもいかないですしー」
「肩入れどころか足引っ張ってたじゃねえかよ」
「えー、そんなことないですよー。ただまあ、ちょーっと相手が悪かったですかねー」
「十常侍以外に誰かいるってことか」
「はい、そうですー。それで、残りの半分を聞いて頂けたら、なんでも教えちゃいますよー?」
にこにこと笑う張勲。その凄味にいまさら気づく。捨て身、とはまた違う。こいつは、自分が今俺にぶち殺されることすら計算の内に入れて立っているのだ。
「で、残りの半分ってなんだ」
俺の問いかけににんまりとした笑顔で張勲が言う。
「命乞い、ですー」
は?なに言ってんのこの子。
「はあ?何言ってんのお前
俺は何か、殺人鬼かなんかか。
出会っていきなり命乞いとか意味分からんぜ」
正直、こいつ含めて張家の粛清も考えたけどね。流石に無理っぽいからね。しょうがないね。
「いえいえ、怨将軍の容赦のなさは知れ渡ってますからー
いきなりばっさりやられても不思議はないかなーと。よ、この怨将軍!」
「やんねえよ何かその気もないではなかったけど失せたから帰れよ」
「あはー、それはそれでありがたいんですけど、瞬間的なものじゃないですかー
ですから、永続的な安全宣言を頂きたいなー、と思ってですねー」
「なんだよそれ……」
「もちろん、無条件というわけじゃありません」
どーんと身を乗り出してくる張勲。顔が近いよ。つか、普通に美少女なのだなあなどと微妙に現実逃避をしてしまう。
「なんと、私の身体を貴方にささげちゃいますー。きゃー言っちゃいましたー!」
ちょっとまて話が見えないぞ?
「いやー、それがですね。私、結構敵が多くってですねえ」
「そりゃまあ、そうだろ」
「どうせなら紀霊さんの女、愛人、情婦、肉奴隷、まあ表現はなんでもいいですが。
ただならぬ関係になったら手を出してくる勢力に対して牽制になるなあって。
それもすこぶる有効な、です」
待ってちょっと待って。ほんと、ちょっと待って。色々待って?
「ちょっと現状把握できていないのですがそれは」
「それにー、結構紀霊さんって情に脆そうだしー、自分の女なら積極的に守ってくれるだろうなーって」
ぐいぐい攻めてきますやん。そして……否定できないのが辛いとこだな。――っていかん。話のペースを持ってかれっぱなしだ。
「ですから、ね?」
「ね?じゃねーっての。こっちに何も益するとこないじゃねえか」
「えー、そんなことないですよー?
美少女で名家の令嬢、しかも処女が奪えるんですよー?
男なら奮い立つとこだと思うなー」
おい。おい。
「自分で処女とか言うなよ、逆に萎えるわ。しかも確かめようないし」
「えー、疑り深いですねー、信じてくださいよー」
「張勲、お前を信じる理由が見つからない」
「やだなー、張勲だなんて、他人行儀ですねえ。七乃って呼んでくださいよー」
「知らねえよってそれ真名かよ軽いなおい!」
あれ、こんなに軽い扱いじゃあなかったと思うんだが、真名って。俺が言うのもなんだけど。こう、確か命よりも重いものじゃなかったっけ?
「そんなことないですよー?真名を許したのは紀霊さんが初めてなんですからー」
「おいおい、いっそ清々しいくらいに嘘くさいな。家族とかどうしてんだよ」
「我が家は、そういう馴れ合いなんてないので、娘、お父様と呼び合ってます。
名前なんて呼ばれたことないですねー」
「なんだよその家庭環境。さらっと重いなおい」
「というわけで、七乃って呼んでくださいね?」
にこり、と笑う七乃。あかん、こいつ相手にペースなんて取り戻せないわ。そしてなんでか、蜘蛛の巣にかかってしまった自分を幻視してしまう。
あれ、なんか俺。詰んでね?
「ですから、七乃って呼んでくださいね?」
その笑顔は輝くばかりに眩しいのだが、どうにも胡散臭いものを感じてしまう。そりゃねえ。年相応な感じで笑ってくれているのだが、如何せん背景が厄い!実際どう考えても騙しにきているとしか思えないんだよなあ・・・・・・。
などと思いながら張勲――七乃――を睥睨すると、もじもじしながら上目遣いでこちらを見つめてくる。
「あ、あの、二郎さんって呼んでも、いいですか?」
つい、頷いてしまう俺。
すると、へにゃり、と笑顔を浮かべてこんなことを言う。
「よかった。私、他人の真名を頂くの、初めてなんです」
く、あざとい。あざといまでに可愛いぞこいつ!自分をどう見せたら一番いいか分かっているタイプの攻め方だこれ!でも流されちゃう!
とまあ内心煩悶しまくりな俺だったのだが。
「ほんと、二郎さんってちょろいですねー。
まさかこんなに上手くいくとはおもってませんでしたー」
おい、おい。
「か、返せ!俺の純情を返せ!この、悪女!」
「えーひどいですよー。それに嘘は言ってませんよー?」
待て待て。真名を交わすのが初めてとかそれはマジなんかい。常識的に考えてそれはないだろう。いや、張家というのを考えたらそれも妥当なのか?という気もする。
「いちいち重いよ!微妙に真実っぽいよ!」
「やだなー、二郎さんに嘘なんてつきませんってばー」
くすくすと、どこか可笑しげに笑うその笑顔は無垢っぽくて。どこか諦観を感じさせて。それでも強い意思の光を宿している。俺の一言一句に対しての反応。俺が何かするたび。いや、何もしないでも一秒ごとに絡め取られていくような錯覚に陥る。
困ったことに、それが不快ではないのだ。七乃のそれは悪意を感じさせないのだ。本当に困ったことに。
「わ、わかった。分かったからとりあえず一度帰ってくれ」
「えー、駄目ですよー、きちんと奪ってくれないとー。
こういうのって、機会を逃すと次は難しいんですからー。
ほら、勢いでこう、ね?」
「ね? じゃねえっつの。そんな気になんねえっての」
「一応、出来れば週一、少なくとも月一回はお情けを頂きたいんですよー」
「なんだよそれ!義務感で同衾するとかやだぞ俺!」
男の子は繊細なんやぞ!義務とかなったら勃つものも勃たんわ!
「だってー、唯でさえ身体だけの関係じゃないですかー。
やっぱ定期的に情を交わさないといけないと思うんですよねー。
あまり期間が空くとよくないと思うんですよー」
「自分で身体だけの関係とか言われたらこっちも困惑するわ。
一理あるかも知れないけどいつの間にか丸め込まれてる感が半端ないぞ」
俺の言い様にくすくす、と笑みを深めてこちらを見やる。
「ふふ、でもね、二郎さん?」
「なんだよ」
やさぐれ気味に答える。翻弄されっぱなしだ。なんだかなー。
「でもでも、思うんですけどね。ほんと、二郎さんって不思議な方ですよねー」
「何がだよ。なんだよそれ。」
褒められている感じもしないが貶されている感じもしない。つまり、どういうことだってばよ。
「んー、何というのかなー。
正直、もっと怖い方なのかなーと思ってたのですよね」
「んだよそれ」
「いえ、所詮戯言ですし、お気になさらずに」
てへり、と愛嬌をふりまく姿が普通に可愛いのだ。が、それ故に凄味というか、怖いよこの子!
「気にするなと言われると余計に気になるっての」
「女の子は、謎めいているくらいが魅力的。みたいな?」
貴方のお父上がおっしゃってたそうです、とか適当に煙に巻かれてしまう。いや、とーちゃんならそれくらい言ってそうなのではあるがががが。
はあ、とため息をつく。なんだろうなあ。なんか、もっとギスギスとしたやり取りを想定していたのだ。手強いのは手強いんだが、ベクトルが想像と違うと言うか。
「まあ、その気にならなくても、手付けに唇くらいは受け取ってくださいね」
「は?」
「もちろん、唇を許すのも、初めてなんですよ?」
と、俺の唇に七乃のそれがふわり、と押し付けられていた。
◆◆◆
眠気を伴う事後の余韻。心地いい感覚に身を委ねながら、俺は七乃の身体をなんとなくまさぐる。情欲を伴うものではなく、後戯というやつだ。
そんな俺に甘えるように七乃が身を寄せる。このまま眠気に身を任せれば、また甘く、淫蕩な関係が始まるのだろう。だが、それでも俺は問いかける。問いかけざるを得なかった。
「で、どうして俺に抱かれたんだ」
その言葉に七乃は答える。
「決まってるじゃないですかー。
美羽様のためですよー」
その言葉は意外で。予想外だった。
なん……だと……。というか、どうしてそうなる。
「そんな顔しないでくださいよー。
つまりですねー、二郎さんを篭絡しないと美羽様が危険だな、と」
む?
「なんでだよ。俺は美羽様の守役だろ」
「んー、そうなんですよねえ。
でも、どちらかと言うと袁紹様に近いお立場でしょ?」
ちらり、と視線を散らす七乃。その笑みは深く、張りつめている。ように思う。
「まあ、仲は悪くないな」
「悪くないなんてもんじゃないでしょうにー。
で、まあ今回の人事の肝ですが。美羽様の周りに袁紹様へ不満を持っている人達が集められてますよね?
表面的には張家も含めてですね。
それを二郎さんが抑えるという格好ですよね」
ふむ。そういう一面もある。というか、そういうことだなあ。袁家の奥底に眠るマグマの蓋が俺ということになるのか。
「まあ、ぶっちゃけそうだな」
「つまり、逆に、ですよ。実質美羽様は反袁紹勢力の旗頭ということになりますねー」
「それを俺が抑えるとか正直田豊様は鬼だよな」
麗羽様に何かあった時のための美羽様。その後ろ盾に立てということなのであろう。いや、普通に麗羽様に助力させてくれって。
「鬼なんて生やさしいもんじゃないと思いますけどね。
それはさておき、です。私が二郎さんの立場なら美羽様を殺しますね」
「は、はあ?」
何を言っているんだこいつは。
「その容疑者ということで私をはじめとする不穏分子を一掃します。
見事粛清完了ですねー。
袁家は袁紹様の下で一致団結、めでたしめでたし。ですよ。
やったぜ、ですね」
いやいやいやいやいや。
「いや、その場合更に俺が粛清されんだろ」
「いえー、美羽様を守れなかった責は不穏分子を粛清した功で購えます。
怨将軍にまた一つ派手な挿話が追加されますね。
それに、正直不穏分子が一掃されれば美羽様の存在価値だって大方無くなります。
むしろまた混乱の種になるんですよねー」
「……不穏分子を糾合するためには美羽様が必要である、と」
「そういうことですねー。ですから、美羽様含めて一掃するわけです」
絶句する。そんな俺を可笑しげに七乃は笑う。その笑みは軽くて、深いように見える。そして試すような、縋るような視線をくれながら言の葉を。
「私もですねー、実際ただの駒と思ってたんですよー。
でもですねー。こう、袁逢様から預けられて、です。美羽様を抱っこしたんですよー。
そしたらですねえ、ほんっとに美羽様ってかわいいんですよ!」
急にヒートアップする七乃。えらい剣幕で美羽様の可愛さについて語る語る。
「私の顔を見て、笑ってくださったんですよ!
それでね、指をちゅぱちゅぱとしゃぶるんですよ!
ああもう、あんなにちっちゃいのに一生懸命で!
お乳なんて出ないのにー。正直なんで私は母乳が出ないかと思いましたよ!
それで、また、きゅ、と握るんですよ私の指を!
もう、お可愛らしいったらないですよー!
それにね、美羽様を抱っこしてると、こう、暖かいんですよねー。ふにゃ、ってしていて、本当にお可愛らしい!
ああ、私はこの方にお仕えするために生まれてきたんだなーって思ったんですよー」
力説する七乃さんである。言葉を挟むこともできやしねえ。なんだこれ。
「ああ、明日も……今からでも美羽様のお世話をしたいなあ。
もう、美羽様なしでなんて生きていけません!」
以下、四半刻ほど美羽様が如何に可愛いか理論を述べていた七乃なのである。ようやるわ。
「それでね、抱っこしてる時に思ったんですよー。
美羽様の周囲で、美羽様のことを考えてる人間がどれだけいるのかなーって。
そしたらですね、多分、私しかいないなーって思ったんです。
でも、その私にしたって、二郎さんには嫌われてますし、いつ殺されてもおかしくないんですよねー。
そしたら、美羽様は本当に一人ぼっちじゃないですかー。
そんなの、あんまりじゃないですかー」
その言葉に反論できない。確かに美羽様……袁術に俺は特に思い入れはない。今この時点では。むしろ三国志の知識があるだけに疎ましくすら思うところだ。嫌だぞ帝位を僭称した勢力なんて泥船。
「で、ですね。頼りにできそうな人って。結局二郎さんくらいしか思いつかなかったんですよー。
ですから、せめて私を殺さずに済ませて欲しいなーって思ったんですよー。
お味方になってほしいのはやまやまなんですけどね。それは期待薄ですしねえ」
分かります?と小首をかしげる七乃。
わかんねえよ。わかりたくもねえよ。そう思う俺の甘さを嘲笑うかの如く七乃は詰め寄ってくる。
「ですから、お慈悲を、お情けを頂きたいんですよー。
私にできることでしたらなんでもしますし、何をされても構いません。全裸で街中を徘徊くらいしますし、公開輪姦だって大丈夫です。
腕や足の一本くらいなら今すぐでも切り落としてください
自分でするのはちょっと、その、怖いんですけど。
でも美羽様を抱っこできなくなるから腕よりは足がいいなあ。それくらいは考慮して頂けたら、ありがたいですねえ」
「やめろって!」
たまらずに、七乃の言葉を遮る。どうしてこいつはそんなに苦界に身を沈めようとするんだ。どうしてこいつはそんなに自分を大切にしないんだ。
まだまだ俺は甘っちょろいということなのだろうと痛感させられる。そして、七乃だ。
七乃を抱きしめる。抱きしめてしまう。
ほぅ、と七乃の口から溜め息が漏れる。
「お前に責め苦を与えて何になるよ。それより。もっとお前は有用だろうよ。
……張家の握ってる情報を俺に流せ」
辛うじて俺はそう言った。
「はいー、了解ですー」
――即答しやがったよこいつ。
「じゃあ、お前の言う不穏分子って誰だ。
それと十常侍の他にいる敵って誰だ」
七乃はすらすらと名前を口にする。確かに袁家の重鎮と言ってもいい名前だ。
バランスを取って美羽様の後ろ盾になったと思ったら、とんでもねえな。
そして、七乃の口にした名前に俺は戦慄する。
「李儒、か……」
「そうですー、ご存知なんですか?流石母流龍九商店の情報網もたいしたものですねー」
違う。俺が持っている三国志の知識だ。が、なんとも難敵だ。
だが、覚えたぞ李儒。怨将軍の名が伊達じゃないことを思い知らせてやる。
「私が接触できる情報ならいつでもお調べしますし、提供いたしますよー。
ですから、ね?」
「ああ、分かった。とりあえずは信用する」
沮授と張紘に相談しなきゃならねえな。正直俺の手には余りそうだ。と言うか、余る。
「今日はちょっと遅いのでここに泊まらせてもらってもいいですか?」
「ああ、好きにしたらいい。ちょっと寝台が狭いかもしらんが」
「ふふ、構いませんよ。あ、欲情されたならいつでもご奉仕しますからね?」
「今日はもう十分だっつの」
くすくす、と笑む七乃の笑みは無垢さと妖艶さが共存していて。
「……二郎さん?」
「――ん?」
「自分じゃないぬくもりがあるって、なんだか不思議ですね」
そう言った七乃の笑顔が余りにも透き通っていて、困る。そして俺の顔を見た七乃が吹き出すのを見て、こいつにはかなわんと思ったのである。
そして、多分それはずっとそうなんだろうなあと思った。