二人のSEASONS
「仏陀よ、おはよう」
「なんだ、キリストじゃないか。どうした?」
「最近、下界の民が何やらまた戦を始めようとしていてな」
「ISISに対する報復だろ。昨日閻魔から連絡を受けた」
「私も友人のアッラーから話を受けた。あいつも頭を抱えていたよ」
「なぜ我らがこうも仲が良いのに、下界の民は勝手に戦を始めるのだろう」
「私に聞かれてもそれは分からない。勝手に戦を始めるのは民の勝手であるが宗教を持ち出して戦をしてほしくないものだ」
「今日も多くの民がこの世界に昇ってくるのかね」
「きっとそうだろう。今日も忙しくなるぞ」
「来週、世界の神々が集まって久方ぶりに旅行にでも行くのだがキリストもどうかね」
「もちろん、神にも休息は必要だ」
「それでは、紙にメモしておくとするか。神だけに」
「紙一重の差で笑ってやるよ」
「はははは...」
「で、さだっち!、どこいく???」
「そ、そうね...って大学はなにがあるの?」
「そ、そりゃ教室に、学食に...なんだっけか?」
「あたしはしらんよ」
「んま、なんかあるっしょ!!」
「そ、そうだね!!」
「んじゃ、ここの教室に入ってみようか」
「すごい、人が一杯いる...」
「へぇー、なんかすごいね...八時だよ」
「全員集合!ってさだっち!、なに言わすの(笑)」
「たぶん古すぎて誰もわからないかもね」
「それな」
「適当に座ろう♪」
(30分後)
「ねぇーお岩、ここの大学さぁー、キリスト教のこと教えているよね」
「もしかしたらこの授業は、キリスト教の授業なのかな?」
「お岩って、なんだっけ?」
「おもいっきり浄土真宗」
「私、真言宗」
「....ためにならないとは、このことだね」
「でもさ、ここの生徒たち、みんなキリスト教なのかな?」
「まさかー」
「だとしたら変じゃない?なんで、仏教の人がキリスト教学んでんの?」
「幅広い宗教を理解するためじゃない?」
「でも、仏教なんて私ほとんど詳しくは分からないよ。本来の宗教おろそかにしてキリスト教もあったもんじゃないでしょ」
「でも、クリスマスはお世話になるよ」
「それな」
(1時間後)
「お岩、なんか大学って思ったより面白くないね」
「だって、今日初めてきたばかりだもん。何日か来ないと」
「確かに...って、あそこはなに?」
「生協だね、ちょっとしたお店だよ」
「何売ってんのかな?行ってみよう!!」
「うわー、すごいっ!文房具からご飯に飲み物ってたくさんある!!」
「さだっち!、ここはちょっとした万事屋(よろずや※何でも屋、という意味)だね」
「まさしくそれだね!うわっ!美味しそうなパン!!なにカスタードって?」
「カスタードというのはカスタードだよ」
「そうだねっ!!私買う」
(さだっち、今の説明で納得したんだ...やべぇ、この子天然だ.......可愛い...)
「お岩、どうかした?」
「なんでもない!♪」
「?、なんか変なの~お岩♪」
「お岩、外で食べるパンは美味しいね。私もうちょっと早く気づいていたら井戸なんかに籠っていなかったのに」
「いいじゃん、今気づいたんだから。これからそうすればいいでしょ♪」
「そうだね、ちなみにお岩はなに食べているの?」
「塩むすび♪」
「お、おう....」
「今日は本当にありがとう、お岩。お陰で本当に楽しかった。また来ようね」
「うん、その時は別な授業受けてみようね」
「うん!」
「んじゃ帰ろうか、さだっち」
「お岩、手繋ごう♪」
「!!!!!!!!!」
「?、お岩どうしたの?」
「なんでもないっ!!繋ごう♪」
「うん♪」
「歌おうか」
「なに歌う?」
「365日のマーチ」
「お岩、選曲どうにかして(笑)」
二人「(笑)」
二人は永遠に成仏することは無いのかもしれない。ただ、二人はその時代を楽しく精一杯過ごそうとしていた。いつか成仏したとき、地上での日々を楽しく語れるように。そして、生前よりも楽しく過ごすために。
もし、あなた方の前に見慣れない顔をした(いや、でもちょっと見たことはあるような)女性二人が現れたら恐れずに接してほしい。友人として接すれば、きっと二人はあなた方を呪うどころか幸福が訪れるように願ってくれるだろう。そして、あなた方は二人の成仏を祈ってほしい。
どんな気持ちで接するか。それは胆試しで心霊スポットに行くような気分ではなく、二人の友人ように楽しく心から接すればいい。ただそれだけだ。
今度はあなたの町に訪れるようかもしれない。
おーい、俺達のことも忘れるなー!!(ジェイソン&ドラキュラ)
「というか、世界にはまだ成仏していない者達で溢れていますからね。我々も休む暇がありません」
「そうだなー、ってお前誰だよ」
「みなさんはじめまして。スラヴ神話の神、セマルグルです」
「お前だったのか.....。それで、私日本の某政党との繋がりがある創価」
「はい、アウト!、それ以上は禁句です」
「...某団体に崇め奉られてる神です」
「というか、あの団体の概念上は生前から神なんですよね?」
「深いところは突っ込まないでください。制作者が「せっかくだから」といろんな神様探していたら出てきたんで調べたら、色々と複雑すぎて悩んだけど開き直って私を登場させたのは秘密なんですから」
「べらべら言っちゃってますね」
「とりあえず、制作者の意図としては「世界には幽霊もいれば神様もいる。人間は複雑に考えて、やれ心霊だ、やれ呪いだ、宗教だ聖戦だとか考えているけど、以外と単純な話なんじゃないか」とか考えて書いたらしいですから」
「へぇ~、長ぇ説明だな」
「うるさいです」
「で、貴方にそれを言わせたということは、そっちの党員関係者?」
「いや、むしろ嫌いだそうで。この前の集団的自衛権の時も一緒に某政党と与党サイドにいるけど「邪魔じゃね」とかその政党に対し思っていたとか」
「んまぁ複雑なんですね」
「でも、今回はそんな考えなしで描いたとか」
「まぁ、あえて深く追求はしなくていいですね」
「ちなみに制作者は無宗教だそうで」
「嘘ですね」
「と、言えと言われたんで」
「あとで一発やっときます」
「お願いします。ちなみに霊感あると本人は考えているらしいです」
「ややこしいんで、無視しますね」
「はいどうぞ」
「それじゃ今回はこの辺で、またいつか」
「お粗末様でした」