表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

おすすめ短編集

(短編)朝起きたらオヤジが離婚すると言い出して修羅場なんだが。(1,000文字)

結構ブラックなオチです。


最後まで読んでからもう一度読むと台詞の意味が変わります。

 学校の通学時間のかなり前なんだが、母ちゃんの叫び声がうるさくてそれで目が覚めて起きたんだ。

 

 食卓に行くと、父ちゃんと母ちゃんが近所まで聞こえる声で大喧嘩をしていた。

 

 俺は慌てて止めに入った。

 

「父ちゃん、母ちゃんどうしたんだよ?」


「お父さんが離婚するって言ってるのよ!」


「おい、オヤジ! なんで急に別れるなんて言い出したんだよ!」


「このメス豚、浮気しやがってたんだ!」


「マジかよ! 有りえねー!」


「ここ2年も、こいつとエッチしてないのに……子供が出来たなんて言い出しやがって! 死ね!」


「母ちゃん、軽蔑するぜ!」


「しかも妊娠8ヶ月でもう堕せないらしいんだ!」


「あっちゃー!」


「こんなにデブってるから、妊娠してるのに全然気が付かなかったぜ。相手は誰なんだ? パート先の男か?」


「………………」


「黙ってちゃ、解んねーんだよ! 歳はいくつだ?」


「……17歳」


「じゅ、じゅうななさい!? ミツオと同い年じゃないか! バイト先のそんな息子と同じ歳の子に手を出したのか? 恥を知れ! この腐れビッチが!」


「……ご、ごめんなさい!」


「お前、ミツオの母親として恥ずかしくないのか?」


「すいません……すいません……」


「さすがに子供が堕せないとなるとな……もう産むしかないだろ。俺がその子供を可愛がるって言うのは精神的に無理だから、お前が出てけ!」


「少しだけでいいから、話を聞いて下さい!」


「うるさい! お前の話など聞けるか! 今日、俺が仕事から帰ってくるまでに出ていけ!」


「あなた、お願い、話を……」


「黙れ! このメス豚! お前にあなたと言われる筋合いはない! ところでミツオ、父ちゃんと、こいつと、どっちについて暮らすんだ?」


「そりゃ、オヤジだよ。金銭的にオヤジしか有りえねー!」


「ミ、ミツオ、母さんの事好きじゃないの?」


「全然!」


「前はあんなに愛してるって言ってくれたのに? あれは嘘だったの?」


「うっせーババア! そんな何時の話か忘れた事を持ち出すんじゃねー! 出てけ! メス豚!」


「ミツオ! あんたって!」


「ほら、ミツオもそう言ったんだ。とっとと出てけ!」


「キエーーーーーーーー!!!!!」


 俺とオヤジに最後通告を突きつけられてブチ切れた元母ちゃんは奇声をあげて、テレビは割るわ、棚はひっくり返すわで大暴れだ!


 実家までの電車賃を叩きつけ、俺とオヤジは蹴り出す様に元母ちゃんを家から追い出した。

 

 俺の子供を宿してる元母ちゃんを。

母ちゃんは誰と浮気してたのか?


その答えを見つけてから、もう一度読んでみて下さい。

『俺』と『母ちゃん』の台詞の意味が変って来ると思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] かなり黒いですねww [気になる点] ちょっと物足りないかな… [一言] 黒ネタは僕は結構好きなので良いと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ