きっかけは屋上
今回はちょっと『ぐろてすく』な表現があります。
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視界に映るのは―――――正確には、開け放たれた窓の外を落下していく黒。
「な…ッ!」
思わず、腰を上げた私は授業中であることもすっかり忘れて窓から身を乗り出していた。
落下していったのは窓にぶつかって気を失ったカラスでも、黒い布でもない。
栄辿高等高校の生徒だ。
不自然な格好をして、恐怖に歪み今にも叫び出しそうな表情で縋るように私を見ていた。
限界まで見開かれた目に浮かぶのは恐怖だけ。
叫び声は聞こえなかったけれど、『 死にたくない 』と訴えていたことだけはわかった。
それは一瞬だけど、確かに交わった視線。
衝撃は、死体を見つけたよりも強く残った。
生死に関わる状況で他者に助けを求めている人の執念はきっと何よりも強い想いなんだろう。
真剣でどこまでも単純な、もの。
身を乗り出した私は、恐る恐る、そのまま視線を下へ向ける。
「ああ…」
聞こえていた鈍く重たい音は、硬いものに重量があるものがぶつかった音。
意味の無い声が口からこぼれ落ちて私は窓から乗り出していた体を戻して、首を動かして地上をみた。
窓の下には、薄い灰色のアスファルトが広がっている。
薄灰色のアスファルトに広がっていくのは黒にもみえる深く鮮やかな赤。
じわじわと水溜まりが池にでもなるみたいに広がっていくのが判った。
広がっているのは血溜まりだけじゃなくて、肉片や体を構成していたはずの部品も例外なく、四方に飛び散っていた。
傍から見ても、生徒が人からモノへ在り方を変えていた。
首が、不自然に捻じれて顔が空を見上げている。
目を見開き、開いた口の端から血液を垂らし、恐怖に彩られた形相のまま…不自然な格好で。
腕が、後ろ手に縛られているような奇妙な格好で物言えぬ死体へ転じた彼は、縛られて誰かに突き落とされたみたいにも見えた。
「(気づくのが、遅かった)」
目の前で、人が落ちた。
無力感と自分に対する憤りで窓枠をギュッと握りしめる。
痛みを訴える手を無視して、唇を噛む。
救うなんて大層なコトが出来るくらい自分が優秀だとは思っていないけど、もっと早く気付くことができればと思ってしまうのは多分、自分の力のなさを知っているから。
歯痒いと思うことが『正し屋』で働き始めて増えた気がする。
誰かの力になりたいのに、少しでも役に立ちたいと思うのにどうしようもなく、届かない。
実力も知恵も、運もなにもかも。
「うっわ、またかよ。お前、顔みた?」
「いや、ぶつかった時の音で気づいたからなー」
「にしても派手にいったんじゃね?前はそーでもなかったし」
聞こええてくる声は、窓の下を見つめる生徒達のものだった。
ただ、奇妙なことに誰一人としてパニックに陥った様子がない。パニックどころか呆れているような、慣れているような日常とかわりない反応をしている。
(何、この学校…?)
普通自分の学校で飛び降りがあったら35人のクラスの1人か2人はパニックになってもおかしくはないと思う。いくら男ばっかりだって言っても、動揺くらいするのが普通だ。
でも、彼らは…本当に“日常の一つ”を見ているように死体に変わった生徒を見下ろしている。
言い知れぬ何かに戸惑う私の耳に僅かな恐怖と悔しそうな色を含んだ靖十郎の声が飛び込んできた。
初めて日常では抱かない想いが込められた彼の声は私にどうしようもない安堵感をもたらして、小さな小さな安堵の息を吐いた。
安堵の理由は、自分が異常ではないのだと思えたこと。
さっきまでの教室の中で異常なのは彼らじゃなくて“私”だけだったから。
視線を向けると苦虫を噛み潰したような表情で靖十郎が窓の下を見ている。
「アイツもかよ…ッ!」
「靖、十郎…?アイツ“も”って何の――――……!!」
咄嗟に彼が言った言葉に対する疑問をぶつけようと口を開きかけた私は次の瞬間口をつぐむことになった。
理由は簡単。
視界に日常では見られない生き物が写ったからだ。
ひょろ長い体と陽の光を受けて輝く黄金色の体、尻尾の先は黒に近い茶色をしている、ソレは管狐と呼ばれる妖怪だった。
この妖怪は伝言用として須川さんが使役している。
まっすぐに私の元へ飛んできて、首もとにくるりと巻き付いた管狐はキャウキャウとか細い声で鳴き再び宙に舞う。
特別用事がなく散歩として開放されている場合、彼はいつも私の首マフラーに好んでなっている。
でも用事があると一度巻きついてすり寄たあと直ぐに飛び、私を誘うのだ。
「せ、先生…!あ、あの……俺、気分が…」
咄嗟に口をついて出た言葉を教師はあっさり信じてくれた。
保健室に向かう許可を得た私はできるだけ病人を装って廊下に出る。
…他のクラスも授業中なので廊下は静かだった。
教室がある場所から離れるまで用心深く進んで、人気がないことを確認してから全力で管狐の後を追う。
ついて行けば確実に須川さんのいる場所、もしくは彼が私に見せたい場所に辿り着ける。
足音を極力たてないように走って、走って……一枚の扉の前にいた。
「―――――……ここ?」
『きゅぅ~…』
首を縦に降っている管狐は、小刻みに震えながら私の腕に絡みついていた。
まるで扉の向こう側にあるモノを恐れるようにただ私に縋り付く。
それだけじゃなくって、いつの間にか戻ってきていたチュンも頭の上でフルフルと震えていた。
「この、向こうに怖いのがいるの?」
問いかけても返事はない。
でも、それだけで十分すぎるくらい伝わってくる。
扉に張り付けられている紙は剥がれかけているものの“立ち入り禁止”と大きく書かれていて、私の足元には扉に巻き付けられていたと思われる南京錠付きのチェーンが落ちていた。
「(何かが、いるのかもしれないし…ちゃんと“視て”見たほうがいいよね、やっぱり)」
意識を集中して扉の向こうから感じる気配を探ることにした。
普通の依頼なら一応身を守る準備をしてからエイっと開けちゃうんだけど……今回の依頼を受けた時、須川さんに釘を刺されてるんだよね。
“何かが起こったら必ず『視て』から行動しなさい”って。
目を閉じて、意識のチャンネルを切り替える。
なんっていうか……説明が難しいんだけど普段とは少し違うところに“視る”為のスイッチがあるイメージ。ほかの人はどうなのかわからないけど、私はそーゆー切り替えの仕方をしてる。
普段は“視る”スイッチはOFFにしてあるから幽霊の類は見えない。
私の場合、幽霊専用スイッチと妖怪専用スイッチ、全部まとめてスイッチっていう3種類がある。
今回押したのは『全部まとめてスイッチ』の方。
幽霊も妖怪も、そのほかのよくわからないものも見えるようになるから日常では使わない。
「――――――……赤黒い、もや…?」
扉越しに見えたのは、澱んだ赤黒い靄のようなもの。
濁った色は、穢れている証拠。
黒に近くなるほど、強い悪意とか殺意とかそういうものが影響してるんだって山神様が教えてくれた。
青黒いのはまだ自然発生し密度を増した悪意。
赤黒いのは、悪意によって血が流れて増殖した証拠。
密度も濃いし、間違いなくコレは生徒が飛び降りた要因の一つだろう。
ポケットにお守りが或ことを確認して、いざという時にすぐ対処できるような姿勢をとる。
「(多分、霧のような感じしかしないから“本体”とか“実態”はいないと思うけど)」
そう、結論付けて“関係者以外立ち入り禁止”とかかれた屋上の扉を押し開いた。
開けた瞬間に感じたのは、臭い。
扉を開けたのと同時くらいに、錆びた鉄の臭いが鼻を掠める。
次に、悪寒で背筋が震えた。
何があるってわけじゃない。
あの靄もなくなっていて、広がるのは無機質で何処にでもありそうな風景だけ。
慎重に一歩踏み出す。
緊張感はあるけれど、頭の上のチュンが鳴かないところを見ると差し迫った危険はない筈だ。
古びたタイルと、貯水タンクがあって四方を1mはあるフェンスがぐるりと建物の縁を加工用にそびえ立っている。
飛び降り防止の為なんだろうな、なんて考察をしながら……何処をどう見ても普通、でしかない屋上を一通り見て回った。
「――――……あ」
ドアからみて貯水タンクがあることで生み出された死角に、ソレはあった。
普通の屋上とは違う雰囲気を演出するそれをじっと見つめる。
行儀良く揃えられた、靴。
ただそれだけで遺書なんて見当たらない。
というか、あの表情を見た後だから自殺だなんて発想は毛ほどもないんだよね。
それにあの不自然な格好。
自殺するなら腕とか縛る必要ないよね。ぽーんって飛び降りれば済む話だもん。
首をかしげつつ、靴の近くまで歩を進める。
近くまで来たところで踵部分にマジックで名前が書かれていることに気づいた。
「3ーD 松下…松下って子の名前を調べてもらえば何かわかる、かな?」
噂とかそういうのは靖十郎たちに聞いてみるとして、須川さんにも報告しないとね。
きっと知ってるんだろうけど、報連相は大事だ。
一応、保健室に寄って授業が終わる頃に教室に戻ることにした。
保健室の場所は覚えてたから直ぐに到着したんだけど、白石先生は残念ながら留守。
仕方ないから大人しくベッドに座ってチュンや管狐と戯れることにする。
◇◆◇
保健室でゴロゴロすること数十分、うたた寝を仕掛けていた私の意識はドアが開く音で覚醒した。
ぱっとカーテンをめくると難しい顔をした須川さんと白石先生と目が合う。
二人とも私を見て物凄く驚いていたんだけど、私が授業を抜けて現場を見てきたことを告げると怖い顔になった。
私的に、ここは褒めるところだと思うんですけど。
機転を聞かせて現場検証してきたわけだし。
「なるほど、投身自殺したのは3-Dの松下という生徒でしたか…」
「はい、本人が正しく名前を書いて、そんでもって朝、自分のと他人の上靴を履き間違ってなければですけど。それから、管狐を飛ばしてくれて有難うございました。――――…もしこの子がいなかったら今頃確実に迷子です」
「いえ。私は授業で動けませんでしたから。それに、サポート役として当然のことをしたまでです」
ふっと微笑んで私の頭を2~3度優しく撫でた須川さんは、真面目な顔になった。
しかし、と言葉を紡ぐ。私も白石先生も黙って耳と意識を傾けた。
「それにしても“呼ぶ屋上”ですか…怪談話も馬鹿に出来ませんね」
「あのー……“呼ぶ屋上”ってなんですか」
「この学校の七つ不思議の一つだそうです。生徒たちの間では『栄辿七つ不思議』と呼ばれているようですが」
「ああ!私も聞きましたよ。えーと、『閉ざされた焼却炉』と『咲かない花壇』の二つしかまだ知らないですけど」
「他の4つは今夜、同室の生徒に聞いてください。資料を作ってくれたそうですから」
はい、と頷きつつ協力してくれる人がルームメイトになることを初めて知った。
やっぱりそうだよねー、事情とか性別とか隠して生活するのって大変だし休んだ気がしないもん。
寝る時くらいダラダラしたいよ。夜は偵察がはいったりするんだろうしさ。
「ああ、それから先に行っておきますが話してあるのは優君や私はあくまで仕事としてこの学校に来たことと依頼された内容についてです。性別のことは一切話していないので気を付けてくださいね」
にこにこにっこり。
キラキラしい笑顔を向けられた私は反射的に2,3歩後ずさる。
っていうか、なんで私の考えてることにピッタリ合致した答えを返してくるかな、この上司様は!
こええー、とガクブルしている私の耳に、須川さんのものとは違う美声が飛び込んできた。
「―――――…昔、虐めを受けていた男子生徒が雲ひとつない快晴の14時20分に屋上から身を投げる。奇妙なことに、地面に叩きつけられた男子生徒の両手首は赤紫の紐で頑丈に結ばれていた。……紐を解いてもなお、手首にはうっ血した赤紫色の跡が残りどんなに隠そうとしても浮かび上がってきたという。生徒が死した後、後を追うように男子生徒を苛めていた生徒たちは何かに手首を縛られたような格好のまま雲のない快晴の日の14時20分に屋上から飛び降り自殺をするという事件が起こる」
目を伏せ、どこか物憂いにふけったような表情を浮かべた白石先生は淡々と語る。
テレビやラジオで聞く怪談より生々しくて、怖いと思った。
彼にも、須川さんと同じように人を惹きつける魅力みたいなものがあるらしい。
…不謹慎だけど、これだから美形ってやつは!ってぼやきたくなる。
「今はもう、その男子生徒を苛めていた者はいない。だが、屋上へ続く階段を登る人間を見た者は呼ばれるように屋上に向い――――――――――…地面へ叩きつけられる。両手首を縛られ、死の恐怖に顔を歪めて」
白石先生が口にしたのは『呼ぶ屋上』の詳細なんだろう。
基本的に噂とか口コミは依頼を遂行する上で参考にはなるけれど、あくまで参考にする程度。
全てを鵜呑みには出来ないから自分たちで詳細を調べなきゃいけない。
「(でも、なんでだろう。今回のは、きっと……本当にあったことだって思うのは)」
「詳細っていっても、俺が知ってるのはこの程度。ま、生徒たちから聞いた話は色々脚色がついてたこともあるけど元になってるのはこの話だね」
「あ、あの!呼ばれる生徒の条件とかって“屋上に向かう生徒”っていうのだけなんですか?」
「んー、そうだね。“屋上に向かう階段”を“一人”で登っていて“周りに人がいない”っていうのが条件らしい。まあ、そーゆー話があることと実際に何人か飛び降りてるから、好き好んで近づく生徒は居ないと思うよ」
「ですよね。ふつーは行かないですよね。気味悪いし」
「肝試しだー!とか度胸だめしだ!って行くような生徒も前にはいたけど、そういった人間が次々に飛び降りてるから今はもう誰もいないよ」
「そ、そんなに?」
「はじめの頃は新聞に乗ったことがあるんだけど、今じゃもう全然。ノイローゼだろうって当時は片付けられてたしね」
なるほど、と頷いて……ふっとあの赤黒い靄を思い出した。
うっわ。思い出すだけで寒気がする!
ぶるりと震えた体を抱きしめて腕をさする私の頭に、須川さんの手が乗った。
ビックリして見上げると、眼鏡の奥でそうっと細められた綺麗な瞳とバッチリ目があう。
頭に乗せられた手がゆるりと髪の上を滑り、それと同時に澄んだ霊力が送られてくる。
強く純度の高い須川さんのソレが私の体に染み入っていくのをぼんやり感じながら、悪寒や寒気が遠のいていくのに気づく。
…この上司、時々優しいから始末が悪い。いや、感謝してるんだけど。
「とりあえず、今夜の調査は気をつけてください。何かあったら直ぐに連絡するように…いいですね?」
「りょーかいです!」
「ああ、それから昨日渡した術符は昼間でも持ち歩いてできるだけいつでも対処できるようにしておきなさい」
久しぶりに笑顔でない須川さんを見ながら私は頷いた。
白石先生も心配そうな顔でそれがいいと賛同し、懐から小さな紙袋を取り出す。
ポイッと手に乗せられたそれをじーっとみていると「清めの塩だよ。神社で買ったから安心して」と笑いかけられた。
須川さんからは護符。
彼の作る護符をRPGとかで使えるとしたら間違いなく最高ランクで、軽く500ダメージは行く。
雑魚の群れなら問題なく一掃だ。
百鬼夜行の足止めもできるんじゃないか、と山神様もいってた。
どんだけだ。
「そんなに念を押さなくても…自分の身ぐらい自分で護りますって。そんなに信用ないんですか?」
「信用、っていうかね」
「こういう面で信用してはいけない気がするだけです。うっかり死なれても困りますから」
すっぱりと言い切られてなんとも腹立たしいが否定できるほど優秀なわけでもないのでむっつりと私は口を噤むことで抗議した。
なんか、軽い苛めみたいになってる気がする。
白石先生は苦笑してるけどしっかり頷いてるし、須川さんに至っては無駄にイキイキしてるんだよね。
世の中の上司さんは部下でストレス発散とかしないと思う。
っていうか、しないで欲しい。
「(須川さんは元々だけど、相変わらずブレないドSっぷり……うう、詐欺に合った気分満載すぎる)」
「そういえば、優ちゃんの頭の上にいる雀はペット?可愛いねぇ」
白石先生が私の頭の上にいるチュンを見てぽつりと聞いてきた。
どうやら、チュンは白石先生から見るとペットに見えるらしいです。
説明する気力がガッツリなくなった私はそんなものです、と項垂れた。
「成る程。あんまり校内に連れてきちゃダメだよ、可愛いけどさ」
「努力はしますケド、緊急時は勘弁してください」
「さて、そろそろ私は戻ります。授業もこのあと入ってますし……そろそろ次の授業の準備をする必要があるので。優君は―――――そう、ですね。今夜は忙しくなると思うので今のうちに眠っておきなさい。次の先生には、貴方が体調不良で休んでいると伝えておきます。ただし、一時間だけですよ?いいですね」
「はぁい……うー、ふかふかの布団~!須川さん、ありがとうございます」
「初日ですからね。それに、休めるうちに休んでおかないと後でキツいでしょうから」
「実は僕も保健医として飛び降りた生徒について警察に話さなきゃいけないんだ。だから、一時間くらい開けるけど時間だと思ったら好きに出ていってくれて構わないから。戻ってきたときに寝てるようなら起こすけど、期待はしないで」
「わかりました。いってらっしゃーい」
いってくるよ、と人懐っこい笑顔を浮かべた白石先生が先に椅子から腰を上げ、保健室を後にした。
ベッドに潜り込んだ私がぼーっとその様子を見ていると、須川さんが苦笑を浮かべて近づいてくる。
で、驚く間も暇もなく私の顔の半分が大きな手で覆われて真っ暗に。
びっくりはしたけど、ひんやりした体温と心地のいい闇にすっと体の力が抜けて……じわじわと睡魔が押し寄せてきた。
変だなーとおもいつつ、大人しく意識を睡魔に委ねることにした。
抗いがたい、心地いい眠気を感じるのは嫌いじゃない。
まぶたを閉じた私は、うつらうつらと霞ゆく意識の向こう側で須川さんが何かを呟いている声を聞く。
初めて耳にした甘く柔らかな声はまるで恋人に語りかけてるみたいで、少しだけ可笑しい。
だって、須川さんもちゃんと“人間”してるんだなーって。
いや正真正銘の人間なんだけどね?
でもやっぱり普段人間離れした仕事っぷりと完璧具合をみてるから人間くさい仕草を見ると口元が緩むんだよ。
ほう、っと自分の口から幸せそうなため息が溢れたのを最後に、意識が完全に沈んでいった。
―――――――――……そして私は夢の中で記憶の欠片を垣間見る
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何だか、長いです。
誤字脱字変換ミス、及び文章の違和感を後で感じるんだろうなと思うと読み返すのが恐ろしくなる罠。
読んでくださってありがとうございました!