表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大地の宝石  作者: 森宮 スミレ
〜第一章 埋もれた小石〜
11/171

祭り 3


 寮への道中でも、よくよく注意する事と、危険な事はしないようにとザウルに何度も確認されたセリアは、どっかりとベッドに腰を降ろした。少なくとも貴族の令嬢がする行動ではないが。


 セリアは、あれから懸命に金貨が自分のポケットに入っていた理由を考えたが、皆目見当がつかない。祭りで浮かれていた中、思い当たる節があり過ぎる。どうしたものか。

 出来るだけ、面倒事には巻き込まれたくはないのだが。必死に思考を辿るセリアの瞼が落ちるのに、そう時間は掛からなかった。




「ザウル。お前は祭りの日、あやつと行動を共にしていたのだな」

「ええ。ですが特に思い当たる様な事は…」


 男子寮に設けられている談話室で、候補生達が揃って頭を悩ませている場所へ、カールが一枚の新聞を持って来た。他の生徒も使って良い筈のこの部屋だが、彼等以外には誰もいない。候補生達が居るので、恐れ多いと遠慮して誰も入ってこようとはしないのだ。話を聞かれる心配がないので、好都合ではある。


「ならば、この男に見覚えはあるか」

 そういってカールが差し出した新聞を受け取ったザウルは、目にした記事に目を見開いた。『密輸犯、逮捕』と書かれた見出しの横には、見覚えのある顔。祭りの夜、学園への帰路を行く途中でセリアにぶつかった痩せ男だ。


「祭りの日に、学園都市内で起きた事件はそれだけだ。そして、それに関連していると思ったのだが。どうだ?」

「はい。確かにこの男、セリア殿に接触しています。密輸犯だったのですか……」


 ザウルは信じられないとでもいった風に記事をまじまじと読んでいる。他の候補生達も驚いた面持ちだ。

 金貨の本来の持ち主は密輸犯。そして、本人が逮捕されているにも関わらず、セリアが金貨を持っていると知り得た人間が、それを狙って来た。密輸犯の接触は偶然で、この件に関係していると考えるのは、思い過ごしかもしれないが、無視は出来ない。仮に金貨の持ち主が密輸犯だと考えれば、一つの仮説が生まれる。


 密輸取引の際、密輸品は当然運び屋によって運ばれて来る訳だ。しかし、犯罪を犯しているのに、それが正当な方法である筈がない。法をかいくぐり、政府の目を騙しながら運ぶ必要がある。その為、囮や偽取引等の動きも活発になるだろう。そういった時、物を運ぶ者と受け取る者は正しい相手を見分ける手段を用意している筈だ。

 その男が、逮捕される直前、セリアのポケットに忍ばせた金貨。重さも本物と異なり、科学配合も分からないこの偽金貨を他人が複製するのは難しい。

 直ぐに紛い物と分かる為、金貨としての価値は無いが。もしこれが、お互いを見分ける手段であったとすれば。


 まだ仮説にすぎないが、十分可能性がある。


「金貨は、お互いを確認する、いわゆる割り符の変わりってわけか」

「でも、何でセリアにそれが…?」

 ルネが不思議そうに呟くが、カールがそれにすかさず答えた。

「あの晩、逮捕されると覚悟した男が、その場で唯一身分が特定出来る者の着衣に忍ばせたのであろう。後々誰かが取り返せると見越して」

「そうですね。この学園都市の者で、フロース学園の制服を知らない人はいないでしょうし」


 祭りの人混みの中、目についたのが偶然居合わせたフロース学園の生徒だった、という事だろう。あとは学園を見張るでもなんでもして、金貨を持っている生徒を確認するだけだ。それがセリアだったという事。はっきりいって、不運以外の何でもない。


「でも、そう決まった訳じゃ……」

「可能性は捨てきれないがな」


 密輸と関連性があるにしろないにしろ、金貨はロクな代物ではないと、改めて認識した候補生達であった。巻き込まれた張本人を思っては、彼等は頭を抱える。

 その頃、そんな会話が為されているなど知る由もなく、セリアは安らかに寝息を立てていた。




 普段通り授業を受けた後、候補生達の仮説を聞いて、セリアは心底がっくりした顔を見せた。その手の中では、例の金貨が鈍く輝いている。

 もう一度溜め息を吐いて、セリアは申し訳なさそうにその場にいる候補生達を見つめた。彼等の言う通り、密輸に関連している物なのか、セリアには判別の仕様がない。どうしたものか。


 冷やかな視線を保ちつつ、カールがこれからのセリアの取るべき行動を説明した。それが、夕方近くの時刻に人気の少ない場所を歩けというものだった。


「夜じゃダメなの?」

「余りにも芝居がかってると逆に怪しいだろ」


 確かに、夜に学生が理由も無くふらつくのは、少々態とらしいともいえる。特に、名門校として知られるフロース学園の生徒ならば尚更だ。直接、寮を荒し回る程焦っている敵なのだから、そこまで心配する必要は無いのかもしれないが、用心に越したことはない。

 彼女の後ろからは、目立たぬ為に一度に二人程の候補生が付いていく。一応、金貨は学園に残る候補生に託し、偽の(実質的には本物)金貨をポケットに入れておく。


 そうと決まれば即決行。今日からでも作戦開始しようではないか。早速準備をするべく、セリアはスタスタと寮の自室へ戻ってしまった。


 残った候補生達は、今日は誰が後をついていくかを話し合っていた。真っ先に申し出たのはザウル。是非自分が行く、と強く願い出たザウルの後に「俺も」とイアンが言い出した。

 予想以上に協力的な二人に、他の者は多少驚いたが、特に気にせずに今日は彼等に任せる事にした。


 ザウルの胸の内を知っているイアンは、自分の行動に自分で驚いていた。

 ザウルの申し出を聞いて、勝手に体が動いていたのだ。申し出た事を後悔している訳ではない。いや、寧ろ自分の行動を賛美してやりたい位だ。今のザウルと、彼の心を知らない他の者とでセリアの護衛をさせるのは、何故だか躊躇われた。

 いやいや、別に気になっている訳ではない。セリアの身の安全の為だ。と自分に言い聞かせる。


 イアンが脳内で終わりの見えない議論を繰り返している間にも時間は過ぎ、気付けばセリアと校門で落ち合う時間になっていた。

 自分が一番危険な状況に踏み込もうとしているというのに、ずっと自分達の事ばかり気にするセリアに、イアン達は再び頭を抱えた。

 一番危機感を持って欲しい時に、何故他人の心配をするのだ。頼むからその心配を自分の為に使ってくれ。でないと、守るこちらの身が持たない。そういっても、彼女は巻き込んでしまって申し訳ないと、逆に縮こまってしまった。本当に勘弁してくれ。


 前を歩くセリアからは、緊張感の欠片も感じられない。いや、本人は警戒しているつもりなのだろうが、その迫力がこちらに全く伝わってこないのだ。敵にしてみればその方が動きやすいだろうが。普段のほほんとしているので、緊張の域が狭いのか。


「今夜にでも動きがあるでしょうか?」

「だろうな。向こうは切羽詰まった状況見てぇだしな」


 金貨を忍ばせた次の日に寮を荒し回った事を見ても、密輸犯が逮捕された事を見ても、敵が時間を持て余した状態であるとは考えにくい。こちらも気を引き締めねば。

 などと考えていた矢先に、少し前を歩いていたセリアが何者かに軽く衝突されていた。「来たか」とイアン達が目を光らせるが、当の本人は緊張感など欠片も見せず、遠くからでも分かる程に頭を下げて謝罪している。


 セリアにぶつかった者は男の様だが、こちらも同じ様に頭を下げて謝罪はしている。が、一向にセリアから離れる気配が無い。更にあろうことか、少し二人で会話したあと、セリアに並んで歩き出してしまった。これは間違いなく、敵さんであろう。

 男にのこのこ付いて行くセリアは、その事に気付いていないのか、敢えてなのか。

 頼むからその警戒心を微動も感じさせない後ろ姿を何とかしてくれ、と心中でどれだけ訴えても、先を歩く当人に聞こえる筈もなく。セリアは、薄暗い路地裏に男と一緒に入って行ってしまった。




 イアンの心配通り、案の定セリアは男を疑う事など考えもせず、男の巧みな言葉に誘導されていた。


「悪いね。そこまで来てくれなんて」

「いえ。こんな事でお詫びが出来るならお易い御用です」


 男と衝突したセリアは、道案内を頼まれ、呑気にそれを承諾した。以前来た事があるのだが、どうも記憶が曖昧なので不安だと言った男に、セリアはせめてものお詫びにと案内役を喜んで引き受けた。

 自分も漸くこの辺りに少し慣れて来たばかりだというのに。穏やかな口調に何の不審も抱かず、むしろ衝突した事を責めもしない彼に友好的な印象を抱いていた。


 薄暗い路地裏に入り、少し歩いた頃に横を歩いていた男が立ち止まった。探していた場所が見つかったのかと思い、振り返ろうとしたが自分の首に冷たい物が当たった事でセリアは動きを止める。何故か妙に近くに感じる男の気配と、首に当たる鈍く光る物。


「序でに、一緒に行ってもらおうか」

「……はい!?」


 がしっ、と肩を掴まれ首筋にピリッとした痛みを感じた。急な状況についていけていないセリアは、必死に今の状態を何とか理解しようとしている。

 恐らく、彼は金貨を狙っている密輸犯と関係があるだろう、とまではなんとなく予想できた。となれば、自分はこの状態から脱却しなければならない訳なのだが、どうしたものか。


 セリアは必死に思考を廻らすが、グルグルと空回りするばかりでまともな考えなど浮かぶ筈もない。


 刃物を取り出したというのに微動だにしないセリアを不審に思ったのか、男は彼女を拘束する手に力を入れた。本人は頭が混乱して動けないだけなのだが。


「取り敢えず、来てもらうよ」

「そいつは出来ねえな」


 セリアの首に刃物を突き付けている腕をがっちり掴まれ、男は驚きで後ろを振り返った。その間に必死に考えを廻らせ、はっと思いついたセリアは思いっきり男の足の甲を踏みつけた。以前、知り合いに教えられた技だ。危機的状況で相手に後ろから拘束された場合、狙える急所は足の甲だと。


 自分の腕を掴んだ声に気を取られていた男は、思わぬ痛みにぐっと硬直する。その隙に男の腕から逃れたセリアは、男がその首筋にイアンの肘鉄を食らい、その場に蹲る光景を見た。イアンの容赦の無い肘鉄は、かなり痛そうである。


「セリア殿。大丈夫ですか」

「うん。全然平気」

 イアンと共に駆けつけたザウルにセリアは無事な事を伝える。それでもザウルの心配そうな瞳は緩まない。


「ですが、血が」

 言われて首筋に手を当てると、少しぬめりとした感触。自分でも気付いていなかったが、男の刃物につけられた傷からは血が少々流れていた。しかし、そんなに大した量では無いし、放っておけば治るだろう。


「これぐらい、なんでもないよ」

「すみません…」


 別にザウルが謝る程の事でもないように思うのだが。それを伝えようとした時イアンの声に中断させられた。

「お前等。話は後で良いだろう。こっち手伝えよ」


 暴れる男をなんとか押さえ込んでいる状態のイアンが、少し苛立を含んだ声で睨んで来た。

 なんなのだこの仕打ちは。男を押さえつけたのに自分は全く蚊帳の外。肝心のセリアはザウルと二人の世界に入りかけている。全くもって面白くない。


 内心で不満を爆発させているイアンの声に、セリアは何かを感じ取った。


「さて、説明してもらおうか。何でこいつを狙った」

 少し怒の含んだ声で凄むイアンに、こちらが怖じ気づいてしまう。声は自分へは向けてられないのに、まるで怒りは自分へ向けられているような気がした。


「放せよ!ただ、その女連れて来いって頼まれたんだ!」


 先程までの穏やかな口調は消え大声で怒鳴りながら、彼は必死になってイアンの拘束を逃れようとしている。


「誰に?」

「知らねえよ!明日の朝までに連れてけば金やるって言われただけだ!」

 この言葉に三人は顔を見合わせる。嘘を言っている様子はないので、本当に金で雇われたチンピラなのだろう。


 明朝までにセリアを連れて行く、つまり明朝までに金貨が必要という事だ。だとすると、密輸取引は明日行われる可能性が高い。


「何処に連れて来いって?」

「………」

 男は急に黙り込んだ。失敗した上に居場所をバラしたとなれば、彼自身も危ういと思ったのだろう。


 いつまでも口を開かない男にイアンが拘束する腕に更に力を込める。

「いでででっ…」

「さっさと吐け」

「う…裏町の先の池のある公園だよ!」



 その後、男に場所以外にも幾つかの事を尋問している間、他の候補生達を呼ぶ為、セリアは急いで学園へ戻った。

 辺りはまだ若干明るさを保っているので、それほどの危険は無いだろう。それよりも、男を押さえているイアンとザウルの方が心配である。それ程人気が無い訳では無いので、いざとなれば大声を出せば人が来るだろうが。それに、相手は一人でザウルもイアンも普通の平均男性よりは強いだろう。ならば心配無用かとも思うが、もし男の仲間か何かが来た場合、確実に不利なのはイアン達であろう。


 等と考えながら足を急がせている内に学園へ着いた。予め待機する側が待つ事になっている温室を目指す。


「セリア。どうしたんだ」


 焦ったセリアは勢い余ってそのまま温室の扉を蹴破るようにして入った。その姿を見て、何か一大事かと候補生達も緊張を高める。

 セリアは急いで事の成り行きを伝え、すぐに行くと言った彼等を案内するべく再び走り出した。



「よっ!遅かったな」

 駆けつけたセリア達を見るなり、イアンは手を挙げて軽く笑った。押さえ込まれていた男はロープによってグルグルに縛り上げられている。何時の間にロープなど用意したのか。


 男に吐かせた情報によると、密輸犯と思われる男達は、この先にある公園でセリアが連れて来られるのを待っているようだ。それを聞いて先程ザウルが十人程の男達を確認してきた所だ。

 となると、やるべき事は決まってくる。警察への連絡はルネに任せることにし、残りの者は公園へと急いだ。縛られている男も同行させている。相変わらず抵抗を見せるが、カールの睨みが効を為したのか、派手な行動に出る様子はない。魔王様の射るような視線は、何にも増す恐ろしさを持っているな、とセリアは再度思い知らされた。




 マントを深く被った男に連れられたセリアが公園に入ると、すぐに周りを囲まれた。ワラワラと集まって来る男達にセリアの頬も引き攣る。流石に体格の良い男が多く、いかにも悪人面をしているものばかリだ。


「手荒なマネして悪かったなお嬢さん」

 リーダー格の男が一歩前に進みでてきた。釣り目が目立つその男はセリア自身が来た事が重要なのか、彼女を連れてきた者が顔を隠している事を気にしていない。彼からセリアを引きはがすと、少し距離を置いて立った。


「祭りの日、金貨が服のポケットに入ってたと思うんだけどよ。覚えはあるか?」

「…………」

 セリアの無言を肯定と受け取ったのか、釣り眼の男は手を差し出す。

「それ、渡してくれねえか」

「無い」

「はっ?」

「密輸犯に渡す金貨は無い」

 凛とした声が響いた瞬間に男達に動揺が走るのが分かった。まさか彼女の口から自分達の仕事の事が出るとは思っていなかったのだ。しかも、まだただの学生だ。


 こうなってしまえば、彼女が金貨を持ち続けている可能性は薄い。もう警察に届け出ているかもしれない。焦りで額に汗を浮かせたリーダー格の男が、懐からナイフを取り出した。それに続くように、他の男達も一斉にナイフやら剣やらを取り出す。


「もう一度だけ言うぞ。金貨を渡せ」


 釣り眼の男がナイフをセリアに向けそう言ったが、セリアは一向に動こうとしない。それを見た男は痺れを切らし、遂にナイフを突き出した。が、それはセリアに届く寸前で弾き帰された。見れば目の前の少女が何時の間に取り出したのか、真剣を片手に自分を睨みつけているのだ。

 次の瞬間、自分の後ろで押し殺した悲鳴が聞こえたと思ったら、その場で数名が倒れていく。何が起こっているのか理解出来る前に、見た事のない少年達が真剣を振り回し、自分の部下達がなぎ倒されていた。


「お前、わざわざ挑発するような事言ってどうすんだよ」

「別に挑発したわけじゃ」

 一人を殴り倒したイアンがセリアに近付いて言えば、セリアはバツが悪そうに答えた。すぐ傍ではザウルが見事に数名の鳩尾に突きをお見舞いし、ランとカールも剣で応戦している。


 まさかの逆襲に動揺し混乱した密輸犯達は、ことのほかすぐに片付いた。元々ランやイアンの腕っぷしが常人よりも強いのだが。


 ルネの通報を受け、彼に案内された警察が駆けつけた頃には、ほぼ全員が地面に倒れふした状態であった。それを見たルネがクスリと小さく笑ったのには、誰も気付いていない。




 後日、公園で捕らえられた密輸犯から情報を引き出し、例の金貨と対になる物を持った運び屋達も逮捕された記事が新聞を飾った。その横には、不運にも密輸事件に巻き込まれた一人の女生徒を華麗にも救ったマリオス候補生達の活躍が華々しく記載されている。

 密輸犯逮捕に協力したマリオス候補生達が警察から感謝状を受け取っていることまで、本当に詳しくだ。しかし、記事は主にマリオス候補生の武勇伝を語るばかりで、巻き込まれた少女の名前も無ければ、彼女も協力したとは何処にも書かれていない。


 手に持っていた新聞を置いた校長が、そのまま溜め息を吐いた。


「やれやれ。本来、門限を破るのは校則違反なのだが」

「あら、いいじゃない。折角大活躍だったんだし。大目に見て上げても」


 クルーセルの言葉に、もとから咎める気の無い校長は深く頷き、また新聞に目を通す。その目は、学園の名声が上がる事を喜んでいるわけでも無ければ、生徒達の行動を不快に感じているという訳でも無い。ただ、優しく見守っているような瞳だ。


「芽が出た。と言えば良いのかな」

「あら、まだまだこれからじゃない。もっと大きくなるわよ」


 静かな校長室に、クルーセルの至極愉快そうな笑い声が響いた。




ホントに危なっかしくて見てられねえ。

大体アイツは、いつも変な所で強気なのに、訳の分からねえ所で弱気だったり。

もう少し女らしく、弱々しい所でも見せれば可愛げもあるのにな。普通の女だったら剣とか、喧嘩とか、怖がって近寄らねえのに。なんでアイツは自分から突っ込んでいくんだ。怖いもの知らずっていえばそれだけだが、アイツにだって怖い物の一つや二つくらいあるだろう。


アイツの苦手な物って何だ……?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ