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委員長とお出かけ2

昼食をとった2人は、ショッピングモールのゲームセンターに来ていた。

「へぇー色々なゲームがあるのね」

「もしかしてゲーセンとか行かねえのか?」

「そうね、今までで1度も来たことないわ」

「は?まじ?そんな人いんの?」

黒崎にとってゲームセンターは学生みんな使う遊び場だと思っていたため、とても衝撃的な事実であった。

「あ、これ、、」

「ん?どうした?」

霧島が目にしていたものは、人気の猫のぬいぐるみのクレーンゲームだった。

「なんだ?欲しいのか?」

「ほ、欲しいって訳じゃないわよ?ただクレーンゲームをやってみたいだけよ」

「素直じゃなさすぎだろ」

霧島はぬいぐるみをガン見しながら、100円をクレーンゲームにいれた。

「ふん、こんなの私にかかれば楽勝よ」

「ほう」

そう言った霧島はクレーンゲームのアームを動かした。そしてその動かしたアームはぬいぐるみを掴むどころか位置がズレて空気を掴んでいた。

「はははは!めっちゃカッコつけてたのにめっちゃ下手くそだな!」

「う、うるさいわよ!!初めてなんだから仕方ないでしょ!!」

「まあまあちょっと貸してみ」

霧島に交代して今度は黒崎がクレーンゲームを動かす。

「これを、こうしてっと」

慣れた手つきで動かす黒崎のアームは見事にぬいぐるみを掴み、落とし口に落とすことに成功した。

「ほら、こうやるんだよ」

「ま、まあやるじゃない」

霧島は何か負けた気がして少し拗ねていた。

「ほら、やるよこれ」

「え、?いいの?」

「別に俺いらねえし、そもそもお前が欲しかったやつだろ」

「ほんとに?ありがとう!!」

霧島はぬいぐるみを貰うと同時に笑顔でぬいぐるみを抱きしめた。

(おっと、、あぶねえ、、)

黒崎はその曇りひとつない笑顔に思わずやられそうになったが、何とか耐えた。

「てか、結局欲しかったんじゃん」

「う、うるさい!!」

(普通にしてりゃ可愛いんだけどなあ)

普段は黒崎に対しての敵対心が強すぎてあまり思うことはないが、たまに大ダメージを食らわされる黒崎である。

「んじゃ俺1回トイレ行ってくるから待ってて」

「わかったわ」

そうして2人は一旦別れることにした。


「はあ、なんで私があいつとわざわざ休日に遊んでるのかしら」

1人になった霧島はそう呟いた。普段ならこの時間は勉強しているはず。

「まあでもたまにはこういうのもいいのかしら」

ブツブツ文句をいいながらも一応楽しんでいた。

「そこのお姉ちゃん可愛いね!」

「は、、?」

そんなことをボヤいているといきなり身長高めの大学生くらいの男2人組に話しかけられた。

「誰ですかあなた達」

「まあまあそんな細かいことはいいから今から俺達と遊ぼうよ!」

「いや私友達と来てるので、ナンパなら他当たってもらっていいですか?」

「ノリ悪いなあ、そんな友達捨てて俺らんとこ来いよ」

「ちょっと、、!やめて!」

霧島は男2人に強引に腕を掴まれた。

「はは!可愛いねえ」

(力強い、、!誰か、たすけて、、!」

「何やってんだよてめえら」

「黒崎くん、、!」

ピンチの霧島の元に黒崎がやってきた。

「ああ?なんだお前、もしかしてこいつの連れか?」

「黙れよゴミ、ボコボコにしてやるよ」

黒崎は、この世のものとは思えないほどのとてつもない剣幕で相手を睨んだ。

「な、なんだこいつ、、!」

「お、おい!なんかやべえぞ!逃げるぞ!」

ただならぬ雰囲気を感じた2人は、そそくさとその場を去っていった。

「おい、大丈夫か?怪我とかしてねえか?」

「ごめんなさい、、ありがとう、、」

「ったく、、気をつけろよ?お前顔は割といいんだから。困ったら相手してないでさっさと逃げてこいって、、!?」

「ありがとう、、、ほんとに怖かった、、、」

黒崎は霧島に抱きしめられた。抱きしめている霧島の目には涙が溢れていた。

「わ、わかったから!周りの人めっちゃ見てるから、!とりあえずどっか別のとこ行こう!」

「うん、、、」

そうして2人は一旦フードコートで休憩することにした。

「どうだ?落ち着いたか?」

「ええ、、」

しばらく休憩した霧島は落ち着きを取り戻していた。

「あのクソ野郎ども顔ぶん殴ってやろうと思ったのに逃げやがって、、」

「ぼ、暴力はだめよ!!言葉で何とかしないと!」

「んな事言ったって、、」

「ほんとにありがとう、、かっこよかったわよ?」

「う、うるせえよ、、」

「あら?もしかして照れてるのかしら?」

「うるせえよお前だって泣きながら俺に抱きついてきた癖に」

「あ、あれはその場の勢いというか、、!」

「お前って案外チョロそうだよな」

「ちょ、チョロくないわよ!!」

霧島は顔を真っ赤にして言った。

「でも、ほんとにありがとね。今度なんかお礼させてもらうわ」

「要らねえよそんなの、俺が誘ったせいでこうなったんだし」

「いやでも、、」

「あれ?龍っちと玲奈っち?」

2人が話しているところに、聞き覚えのある呼び名と声がした。

「ほ、星宮!?」

そこに居たのは星宮だった。星宮はどうやら女友達と買い物に来ていたようだ。

「あれーー??もしかしてデート中??お邪魔しちゃったかなー」

「で、デートではねえよ!」

「そ、そうよ!ただ遊びに来ていただけよ!!」

「それってデートじゃないの?それになんか、、いい雰囲気、、?」

「いい雰囲気なんかじゃないわよ!!」

霧島の顔は案の定真っ赤だった。

(まあでも立ち直ってくれたようで良かった、、)

さっきまで落ち込んでいた霧島だったが、すっかり元通りになって少し安心した黒崎であった。

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