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委員長の霧島さんと不良の黒崎くん

委員長と不良。それは対局的な存在であり、交わることが決して無いものだ。しかし、その概念をぶち壊そうとする2人がここにいた。

「ちょっと黒崎くん!?また寝てるじゃない!!」

そんな声が教室の中に響いた。

「うるさいなあ〜委員長は、授業中なんだから静かにしてよ」

「授業中に寝るあんたが悪いでしょ!」

「おーい霧島うるさいぞー」

「わ、私!?」

霧島は先生に怒られた。

「ほらな?」

「う、うるさいわよ、元はと言えばあんたのせいなんだから」

「ごめんごめん、んじゃ俺はまた寝るとしますか、」

「全然反省してないじゃない!!」

「おーい霧島落ち着けー」

「落ち着いてます!!断じて!!」

(((どこがだよ...)))

クラスの全員がそう思った。


委員長、霧島玲奈(きりしまれな)はとても勉強ができ、中学生の頃から学年1位である。そんな委員長には気になって仕方がない人がいる。

「あら、放課後残って勉強なんて珍しいわね」

「ん、こんちは委員長」

このいかにも不真面目そうな見た目の男は黒崎龍鬼(くろさきりゅうき)だ。

「もしかして赤点取りそうで焦ってるんじゃない?

仕方ないから私が手伝ってあげてもいいわよ?」

黒崎は授業中だいたい寝ているためテストはいっつも赤点ばかりなのだ。そしてそのことをよく霧島にいじられている。

「とか言って一緒に勉強したいだけだろ?ほら椅子持ってこいよ」

「ち、違うわよ!!!」

しかし霧島は黒崎に勉強以外の部分ではいつも黒崎に敗北を喫していた。


「はあ〜疲れた〜...なんで勉強ってこんなつまんねえんだ?」

「もう疲れたの?まだ1時間しか経ってないじゃない」

普段勉強をしない黒崎にとって、1時間の勉強はオーバーワークである。

「委員長はすげえな、そんなずっと勉強できて」

「こんなの当たり前よ。あんたもそんなんだと将来が心配ね」

「おかんかよ...」

「あなたの事が心配で言ってるのよ?わかったなら早く勉強するわよ」

霧島は鋭い目で言い放った。

(クソ、、めんどくさいからあの手を使うか...)

黒崎は奥の手を使うことにした。

「いや〜それにしても委員長は頭も良くて世話焼きで将来はいいお嫁さんになりそうだな〜」

「お、お嫁さん!?」

「可愛らしいし真面目で性格もちゃんとしてて委員長と結婚する人はさぞ幸せだろうな〜」

「か、可愛い!?そ、そんな褒めてもなんもないわよ!」

霧島は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。そうだ、これが褒めまくる戦法。霧島はチョロいので適当に褒めておけば大体なんでも許してくれる。

「んじゃ、俺もう帰るから委員長も暗くなる前に帰れよ〜」

「か、可愛い....お嫁さん.....」

「って、聞こえてねえか」

どうやら自分の世界に入ってしまったようなので黒崎はとっとと帰ることにした。


とある日、黒崎は衝撃的なものを目にした。

「にゃ〜」

「うわあ猫ちゃん可愛いー!にゃんにゃん♡」

(な、なんだこれ)

そこには猫とじゃれている霧島の姿があった。

「委員長なにしてんの?」

「うわびっくりした!!急に出てこないでよ!!」

委員長は猫を抱きながら飛び跳ねた。

「いやなんかにゃんにゃん言ってるから何してんのかなって...」

「な、何もしてないわよ!!」

「いやそんな猫抱えられたまま言われても...」

「うるさいわよ!!」

「ほら、そんな大きい声出すと猫ちゃん怖がっちゃうよ」

「シャーッ!!!」

ねこ様はご立腹の様子である。

「よ〜しいい子いい子」

「シャーッ!!!」

「痛っ!!」

黒崎は猫に爪で引っ掻かれた。

「ふふ、どうやらあんたに怒ってたようね、ほらーよしよーし♡」

「にゃ〜ん」

猫はとても上機嫌になった。

「くそ、そこまで通じれるほど仲がいいとは...」

「私もあんたを引っ掻くわよ」

霧島に威嚇された黒崎であった。


「ちょっと黒崎くん!?」

「あ?なんだ?」

とある日の教室、黒崎は霧島に怒鳴りつけられるように話しかけられた。

「あんたタバコ臭いんだけど!もしかして学校で吸ってるわけ!?」

「はぁ?吸ってねえよ、ダチが俺ん家で吸ってたからその匂い移ってんだよ。俺は吸ってねえ」

黒崎自体は学校でも家でもタバコは吸わないので、おそらく他の人の匂いが移っていたのだ。

「ほんとかしら...そんなピアス空いてて金髪の見た目の人に言われても説得力が皆無なのだけれど」

「だから吸ってねえっての」

「まあ信憑性は薄いわね、まあ吸ってないなら吸ってないでそれでいいのだけれど。万が一吸ってたら停学になるわよ、注意なさい」

なかなか理解してくれない霧島に少々イライラしていた黒崎は反撃に少しからかうことにした。

「ん、まぁ俺が停学になったら委員長寂しくなっちゃうもんな〜」

「そ、そんな事ないわよ!ただ悪いことしないように注意喚起してるだけ!!」

霧島は露骨に顔を赤くして反論した。

「はいはい、そんな寂しがり屋の委員長の為にも吸いませんよ〜っと」

「もうほんとにうるさい!!」

黒崎に敗北した霧島は一目散に教室の外へと逃げていったのであった。

1話を読んでくださりありがとうございます!1話はXで上げた短編集を編集したものになります!2話からは普通のお話としてあげていくつもりなのでぜひ読んでください!

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