表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

うっすいミルクより焼きそばパンだろ

焼きそばパン好きです

意識を取り戻した後、色々観察してわかったことがある。

やはり俺は、異世界転生してきたようだ。

そして、結構いいとこの坊っちゃんに産まれた。

こんなの…興奮しないわけ無いだろ!


とはいえ、子供の体ではできることは少ない。いや無いに等しい。

話すことはもちろんできないし、正直言って暇だ。

一個良かった点と言えば、母親からの授乳のとき…!!!

と言いたいのだが。


残念なことに、母親が直接俺の面倒を見るのではなく、乳母が俺の面倒を見ているのだ。

ご飯は毎回うっすいミルク。

焼きそばパンとか食べたくなってくる。


てか普通、こんな感じで転生したらママからの授乳で興奮、とかそういう流れじゃないのか。

なんで俺はうっすいミルク飲まされなきゃいけないんだ。

覚えとけこのやろう!

イラつきがMAXに達し、俺はベビーベッドの上で手足をばたつかせる。


「お坊ちゃま!どうしたんですか」

この人は俺の乳母だ。多分40歳くらい。

美魔女とまでは行かないが、そこそこ綺麗な顔をしている。

この乳母、あと20歳くらい若ければな…なんて。


そういえば、なんかないのだろうか。ゲームウィンドウが出てくるとか、そんな感じのもの。

そんな事を考えていると、目の前に茶色の物体が出てきた。

…本当にゲームウィンドウが出てきてしまったようだ。

文字が書いてあるようだが、日本語ではない。これは何語だ?

この世界の文字か?


というかおかしいだろう。こういうのは日本語で出てくるはずだ。

そしてそこからチート人生が始まるんだ!!!

文句ばかり言っていても意味がないため、俺は色々触ってみた。

すると、サブウィンドウ的なものが出てきて

「日本語」

と書いてあった。


もしやこれは、日本語に勝手に翻訳されるあれでは!?

試しにタップしてみると、バッテンマークと数字が表示された。

「5000000」

なるほど、日本語に直すためには金みたいなものが必要なのか。

どれどれ、いくら必要なんだ?

…一、十、百、千、万、十万、百万……

数え間違いか??


しかし、何度数えても数が変わることはなかった。

待て俺。落ち着くんだ。

もしかしたらいくらか貯まっているかもしれない。

初ログインボーナス的なシステムで。


それに、もしかしたらこの世界では5000000=5円かもしれないじゃないか。

多分このウィンドウの右上に小さく表示されているのが今持っている金だろう。

俺の勘がそう言っている。

俺は見た。現時点で俺が持っている金を。


「0」


神様、俺が何をしたというのでしょう。

無慈悲に表示される0という数字。しかもどうやって貯めればいいのかわからない。

詰んでんじゃねぇか。どうすんだこれ。


頭を抱えていた俺の目に映ったのは、宝石が散りばめられた幼児用のおもちゃだった。

これ、金にすることできねぇのかな。

そう思い、じっとおもちゃを見ていると、ゲームウィンドウがおもちゃの前に現れた。

ウィンドウ内の矢印がおもちゃを指していて、その下には四角で囲まれた文字。

もしやこれは、ポイントにするかという問いなのでは?


押せばわかる!

やらぬ後悔よりやって後悔!的な精神で、俺はボタンを押した。

次回投稿 2月25日(土)22時

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ