恨み
「カノ、ごめんね」
「駅前の新しいパフェ奢ってくれたら許すよ」
「え!?そんなことで許してくれるの?!いいよいいよ何個でも奢ってあげる!だからもう一度友達になろ...?」
「じゃあこの後学校終わったら駅直行で!」
「あー、今日は塾があるんだよね...ほんとごめんっ!明日でも大丈夫...かな?」
「塾ならしょうがないなぁ。いいよ」
「ありがとっ!!」
こいつは遥。高校に入学して初めてできた友達・・・だった。だったというのは2年生に上がってから私とは別のグループに入り、持ち前のトークスキルでそのグループの中心までに上り詰めた。そこまでなら普通に凄いことなのだが、こいつはあろうことかそのグループ全員で私を虐めだした。何故か?そんなもの楽しいからに決まってるだろう。いじめっ子なんて言うものはそういうものだ。だからいきなり謝ってきた時は何事かと思った。今更こいつを赦すことなど出来るわけが無い。だから思う存分利用した挙句捨ててやるのだ。それが私の復讐。この恨みを晴らす唯一の方法。