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世界の深淵を0歳までの退化デバフをかけられた俺が覗くとき  作者: 卵くん
ガヤ王国に参って〜 クーリエ 28歳 〜
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X-72話 王都に蔓延る暗雲

評価、ブックマークを熱望している今日この頃です、ぜひよろしくお願いしたいです!!


毎日投稿での更新を目安に執筆していきますがズレることもありますのでよろしくお願いいたします。

 ウェルズ教を深く信仰し、聖典に忠実に沿った政治指針を図る五つの王都。各王都には、大陸中にいる信者が拝む対象物を抱え込み、それを国宝とかし日々厳重に保管されている。


 いつ頃から王都として君臨してきたのだろうか。その答えを知るものはいない。気がつけば人々の生活に王都が住み着き、以後何人も疑問に思うことなく日々を邁進してきた。


「並べ並べ!! 一列に並ばんと手続きがスムーズに行われんぞ!!」


 現在三人は、王都に入るべく検問を受けようとしていた。ぐるりと囲むように壁を築き上げ、東西南北に門を構える城の作りをしているが、入国者が通れる門は南門唯一つ。歓声のようなため息が四方八方から漏れ、それがより一層身体に疲れを浮かばせる。


「ほんと。いつまで待てば気が済むんだよ。もう、かれこれ1時間は待ったんじゃないか?」


 辛抱の限界を迎え、俺はまだまだ遥か先に構える入り口に睨みを効かす。それを、隣に立つコルルが慰めるように、肩を叩いた。


「時間がかかるのは仕方ないわよ。だって、一つしかない入り口と、王都に入りたいという人の需要が釣り合ってないんだもの。前にも人がたくさんいるし、私たちの後ろは、さっきまでよりも多くの人が並んでいるわ」


「それに、いつも以上に一人当たりにかける検問の時間が長い・・・。何か危惧されることでもあるんだろうか」


 コルルは後方に伸びる人列を、ユウシは前方で話す番人に視線を送りながら、それぞれの胸中を吐き出す。二人は真剣に目の前の事象に考えを張り巡らせているのに、俺は自分の疲れだけを吐露した結果に少し恥じらいを覚えた。まぁ、それを軽い咳払いでごまかすのだが。


「んっ! まぁ、色々な理由が考えられそうだよな〜。でも、ただ待っているだけじゃあ暇だよな」


「なぁ、あんたら」


「うん?」


 退屈を口にし、大きく後ろに伸びをすると、その後方から声がかけられる。振り返れば、そこには屈強な体つきをしたイカツイ顔もての男性が立っていた。背中には、自分の身体ほどの大きさを誇る大剣を抱えていた。柄には、赤いシミが見られたが、そこにあまり視線を送るのはやめておこう。


「あんたら、一応は冒険者・・なんだよな? もしかして、三人で王都に入るつもりなのか? 他の仲間は?」


 良い身体付きのわりには、柔らかそうな物腰で話しかけてくる。こちらを、何のことかは分からないが、本気で心配しているようであった。 


「あぁ。一応冒険者で、これが全戦力だ。それがどうかしたか?」


 俺の代わりに問答するのはユウシだ。右手で、俺のお腹あたりを、彼からは見えない位置で触れている。俺が話すのは控えておいてほしいということだろうか。


「いや。今、王都は物騒だろ? 万引き、誘拐、人殺し、罪になる行為全てが横行している。ありゃあ、まるで王都の皮を被った犯罪都市だぜ? まぁ、王都って名前だけで、他の国や都市から監視を受けないっていうのが、全ての元凶なんだけどよ」


 右手で口を他者から遮りながら、小言でそう話してくる。どうやら、あまり大きな声で会話してはいけないことみたいだ。


「こんなに厳重な検問をやっているのにか?」


「あんなの見掛け倒しさ。なんでも、つい最近政治の実権を握った奴がサイコパスらしい。そいつが率先して罪を犯すもんだから、この街も変わっちまったのさ。でも、腐っても王族。誰も文句は言えねーよ」


「逆に問うが、そんな場所に何を求めてあなたは訪れたんだ?」


「そりゃあもちろん。金さ! この王都は今何を求めていると思う? 武器さ。戦うための、命を奪うための力が欲しいんだよ! こんなビジネス誰だって見逃しはしないだろう?」


「なるほど・・。それで少数であり、力もなさそうな僕たちに声をかけたってわけか。武器を買わないかって要件で」


「へへ。賢いね〜。でも、悪くない話だろう?」


 一連のやり取りの後、ユウシは俺に軽くめくばせをした。それは、力を誇示するための許可を求めていたように俺の目には映った。だからこそ、俺も眴を送るのだ。


「やっていいぞ」という、合図を込めて。

いかがだったでしょうか? 気に入ってもらえたのなら、嬉しく思います!


繰り返しになりますが、コメント、評価、ブックマークは私のモチベーションにもつながりますので、ぜひしていただくと幸いです。よろしくお願いいたします。



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