X-71話 眼前に広がる景色
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「ねぇ。結局今からどこに向かうの?」
三人仲良く並んで歩いている最中。コルルが痺れを切らしたように問いかけてくる。早朝に野営地を出た時は未だ眠気眼であった太陽も、今では本来の力を取り戻したようだ。三人の真上から、陽気に音楽を奏でるように汗を垂れ流し、それが三人の元にまで降りかかっていた。つまり、あまりにも暑くて汗だくだということだ。
「アルゴーの集落から続き道は大きく分けて二つしかない」
そう切り出したのはユウシ。彼は、自分の顔の前で手で二の数字を作ると、一つずつ折りながら順に説明を始める。
「それらは、どっちも目的地は同じ。でも、行き方が異なるんだ。一つは、今歩いている森の林道を歩く道。こっちは、比較的危険も少なく怪物に襲われる危険性も極めて少ない。一般の人がよく使う道なんだけど、お金と多少なりとも顔が広まっている必要があるんだよ」
「お金・・・? 有名・・・? なんで、そんなことがこれからいく場所に必要なの?」
コルルは、先ほどよりも更に首を傾げる。
「それは、これからいく場所が、この大陸を占める王の一角を担う王都。ガヤ王国だからだ。王都に万人を受け入れるのは、それなりの危険性が孕んでいる。だからこそ、時折検問を張りながら、王都に入る資格を確認しているのさ。それが、お金であり、顔が大陸中に知られているかってことに繋がる」
「へぇ〜。そうなんだ。じゃあ、私たちは入れないじゃない! クーリエさんってそんなに名の通った冒険者じゃなかったんでしょ!?」
「うっ!」
中々痛いところを突いてくるもんだ。確かに、俺は生前名の通った冒険者と名乗るには無理がある程度の戦果しかあげていない。まぁ、天恵を持っていない冒険者、として悪い意味で名は通っていたが・・・。
「大丈夫だよ。僕は、何度かカーブスに連れられて王都に行ったこともある。その時に、検問を行っている王直轄の神兵隊にも紹介してもらったことがあってね。だから、入る分には問題ないと思う。お金は・・・あれだけど」
「大丈夫よ! クーリエさんは、いくらか持っているから!! ね、そうでしょう?」
「あぁ。金額によるけどね」
まだ、アンディー牧師から渡されたお金は半分くらい残っていた。これだけあれば、とりあえずは足りるだろう。
「よかった! で、もう一つの道ってどんな感じなの?」
「もう一つの道は、別名竜眠る脇道と呼ばれている。旧街道に当たるんだけど、あまりの危険度で、王すらそこの統治を諦めたと言われる、王都まで続く道の一つ。その道を通って、生きて返ってきたものはいないとさえまことしやかに囁かれているんだ」
「へぇ〜。ぜっったい!! そんな道は通りたくないわね・・・」
眼前に広がる森の景色が徐々に晴れていく。そして、都市を丸ごと囲む大きな壁が三人の視界に飛び込んできた。目的地に近づいたことは、誰の目から見ても明らかであった。
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