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世界の深淵を0歳までの退化デバフをかけられた俺が覗くとき  作者: 卵くん
アルゴーの集落編 〜 クーリエ 30歳? 〜
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X-68話 ユウシの狙い

評価、ブックマークを熱望している今日この頃です、ぜひよろしくお願いしたいです!!


毎日投稿での更新を目安に執筆していきますがズレることもありますのでよろしくお願いいたします。

 「当然じゃよ。そもそも、ワシらを騙し通せると思われたことが不愉快なくらいじゃよ!」


 はっはっはっは、と大きな声で笑いをあげる白衣の老人。しかし、その声はどこか、寂しげであり、乾燥しきっている。周りの空気と同化していくまでも、そこまで時間はかからなかった。


「でも、僕は本当にひどいことをした。命ある人を奪う炎を、その程度の威力があると知りながらも、発動してしまったんだ!」


 ユウシの叫びは、涙という水分を含み、先ほど同様にすぐに発散していくことはない。その場に留まり、しつこいほど残響してみせる。


「確かに。あなたは許されないことをしてしまったわ。断罪されても仕方ないほどに。でも、それは行われるべきじゃないことを知ってる。命を落とした人も悲しみに包まれているけど、あなただって苦しんで出した答えがそれだったのだから、あなたを憎んでも仕方ないのよ」


「あなたのところは・・・確かお父さんが亡くなられたのか。ユウシよ。後悔に身を滅ぼされながら生きていけとは、わしは言わん。じゃがな、人は誰しも生きているだけで、人を傷つけることがある。この事実を今回のことでしっかり肝に銘じてほしい」


 俺は——目の前で行われている事象を現実のものと認識できなかった。ユウシが行ったことは、容認できることではないという考えで間違いないだろう。命を落とした人も多くいる。例えそれが、抑圧された状態から解放するために、振われた力だとしても。


トモキのお母さんは、愛する人を失ったのだ。それを、彼一人に業を背負わせぬために、彼女だけでなく野営地にいる全員で彼を擁護しようとしている。この考えは、俺にはなかったものだ。一人を守るために、胸の悲しみや憎悪を押さえ込んで、誰かに接することは。


「ところで、ユウシよ」


「なんだい?」


 白衣の医師が声のトーンを変え、ユウシに問いかける。


「お主が、わざわざカーブスのところまで近寄って、欲しかったものとはなんじゃ?」


 しばらくの静寂。それを口にすることを躊躇っているかのようであった。


()()()()。これが、僕が夢みたものだよ。それに一番近づけるのが、あの犯罪者だって思ったんだけど。どうやら、あいつは僕をここにいる、クーリエさんを呼び寄せる罠として使ったようだ。この僕が、掌の上で踊らされるなんて」


「え? 俺を引き寄せるって、なんのこと?」


 話の流れが見えない展開の中、突如として自分の名前が浮上したことに驚きを覚える。そして、なんとも情けない声がこの野営地に響き渡った。


いかがだったでしょうか? 気に入ってもらえたのなら、嬉しく思います!


繰り返しになりますが、コメント、評価、ブックマークは私のモチベーションにもつながりますので、ぜひしていただくと幸いです。よろしくお願いいたします。



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