表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の深淵を0歳までの退化デバフをかけられた俺が覗くとき  作者: 卵くん
アルゴーの集落編 〜 クーリエ 30歳? 〜
55/73

X-55話 ぶつかったもの

評価、ブックマークを熱望している今日この頃です、ぜひよろしくお願いしたいです!!


毎日投稿での更新を目安に執筆していきますがズレることもありますのでよろしくお願いいたします。

 俺は驚きのあまり目を丸くしてしまっていた。先ほどまで強固な壁だと思っていた物質が、実はこんなにも最も容易く、原型を崩すほど柔らかな物質で構成されていただなんて、想像すらしていなかった。


「これは・・・。余計にこの井戸が怪しくなってきたな」


 俺は倒れ込んでいた体勢からさっと起き上がると、再び井戸の方に視線をやると、これまた再び驚きを覚えてしまう。それは、ついさっき感じた驚きと同等かそれ以上の衝撃。


「どうなってんだよ!!」


 目の前に広がるのは、アルゴーの集落を包むように広がっている自然の数々。それ以外のものは何も存在していない。もちろん、やけ尽きた医療場の建物はあるのだが、あるものが消えていたのだ。俺がここまで目星をつけて、その実態を探っていたものが! なんと、井戸が忽然と姿を消していたのだ。


 正確には、井戸があった場所は大きな口を開くように、井戸の直径ほどの穴を作り、下までその穴を続けていた。まるで、井戸の外面状の壁だけを綺麗に取っ払ったように、井戸の穴だけが目の前に現れる。


「いきなり、なんでこんなことになるんだよ。俺、また何かしたか?」


 そう呟き、俺はほんの数秒前に自分がとった行動を思い返してみる。壁に触れるまでは、特におかしな行動をしてこなかったはずだ。では、問題はその次か。大きくバランスを崩し、尻から地面にぶつかった。ここが今、目の前で起きている事象の起因となっているのか。


「でも、倒れ込んだからって特に何か触ったりしてないよな・・・、俺」


 確かな記憶として俺は何物にも触れてはいない。加えて、スイッチのようなものを押してすらいないはずだ。少なくとも手では絶対に触っていない。それ以外の身体の部位で意図せずぶつかってしまった場所。それは、どこだろうか。


考える俺の意識に呼応するように、お尻に生じている激しい痛みが再び顔を出し、その存在を強調してくる。


「まさか——な」


 俺の視線の先にあるもの。それは紛れもなく、先ほど尻と衝突した大きな石であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ