X-54話 真実の壁
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俺は少し歩いた先にあった、それの目の前に今立っている。日常に溶け込んでいながら、誰もその深部を見ようとしない施設。この医療場に置いて、唯一生活臭を全開に醸し出しているそれは、この場に初めて来た時から何故か目についた井戸。よく観察してみると、外面は延焼の影をおとしており、煤が石造の隙間にめり込んで、黒色のような灰色のような色彩を放っている。だが、一方でその内部は綺麗なもので、特別今回の火災の影響を受けている様子は、見られなかった。
「この井戸。この場所に来た時からなんか違和感を覚えたんだよな〜」
中の壁を見てみると何者かが上り下りをした跡だろうか。靴の形をしたまま壁にへばりついた土が乾燥して、等間隔に点々と下まで続いている。一見するとそれは乱雑についているように見えるが、じっくりと目を凝らしてみるとそれはある規則性を持っていることが判明した。
この井戸の内部の壁は円形状に蔓延らせており、赤い土壁でただ覆っているだけの簡素な作り。それゆえに足の置き場もなく、下まで降りるのは何も手助けがなければ困難を極める。だが、土壁に所々謎の亀裂が走っていることを俺は見逃さなかった。それは、極めて見つけにくくなっているが、よくみると階段状にジグザグした亀裂が下まで続いていた。
「何かをすれば、この亀裂が作動して階段が出てくるって寸法だな。でも、この井戸の入り口では身体を通すのは難しいだろうに」
そう言いながら、俺は井戸の形を覆っている外面上の壁をこちら側に勢いよく引っ張る。それは、別に井戸を壊してやろうといった考えは一切なく、ただよりもっと中を見たくて力を入れただけだ。断じて、俺に破壊衝動はなかった。
だが、そのあとすぐ、俺の身体はおかしな行動を見せた。強固な壁につく手に力を入れたはずが、気がつけば尻から地面にぶつかってしまっていたのだ。それも、中々の勢いで倒れてしまったためか、痛みも相当のもの。さらに、偶然倒れこんだ先に大きめな石が地面から顔を出してしまっていたため、余計に痛みも増してしまう。
「いったぁぁ!!! 何で、こんな目にあうんだよ・・・!? 俺はただ中を見ようとしただけで——な。ってあれ? 俺は何で尻餅をつく羽目になっているんだ?」
よくみると、俺の右の手のひらの中には先ほどまで壁だと思い込んでいた物質がねっとりと粘着するようにして、手のひらを覆っていた。
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