君を想う朝
夢を見ずに起きた朝
布団の上に座って
ふと君のことを想う
せめて夢で逢えたら
そう思って眠るのに
僕はいつも
うらめしいほどに熟睡して
眼が覚めると
朝の光が部屋を包んでる
もし今
すぐそばに君が眠っていたら
その頬に触れたい
起こさないように
そっと
昨夜はよく眠れたかい
つま先が冷えてないかな
いい夢は見れたの?
それとも
僕と同じで
泥のように眠ったかもな
そばにいたいと願うのが
僕ばかりでなければいいな
僕の百分の一でもいい
君が同じことを
思ってくれていたら
どんなにか幸せだろう
もう真っ青になった空を
小さい窓から見上げて
ふぅと吐息をもらす
布団を上げて
広くなった部屋に
春の風を招いた




