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プロローグ
静まり返った荒野の中、1人の少年が立っている。
その少年は、焼け焦げた家の様なものの中心に立ち、涙をこぼして呟いた。
「みんな...どうして」
どうして、こうなったのだろうとーー
ーーー
6年前のあの日、俺、大森瞬24歳は平和な日本という国で、いつもと何ら変わりのない日常を過ごしていた。
そこそこ優秀で、両親にも恵まれ、彼女はいないが仲の良い友達が沢山いて。
それなりに楽しい日々だった。
ある日、俺は買い物をするためコンビニへ向かって歩いていた。
何を買いに行ったのか今では思い出せない。
とにかく、俺は街中を歩いていた。信号が変わり横断歩道を渡ったその時だった。
居眠りだか飲酒だか分からないが、トラックが突っ込んで来て、一瞬の衝撃の後、俺の意識は一旦そこで途切れてしまう。
初めまして、ぼたもちです。
今回初めて小説を投稿しました。拙い文章ですが、温かい目で見守っていただけたらと思います。
誤字・脱字、その他御不満の点・御要望があればお申し付け下さい。