設定5 (種族と登場人物の紹介・ネタバレ含む?)
∇森人
森人は人種であり精霊信仰をし、森で比較的原始的な生活をしている複数の部族である。
普段の生活では露出の多い衣服を身に着けているが、狩猟の際に草と蔦と木の葉で作った衣服、現代地球で言えばギリースーツを来て、待ち伏せを得意とする。
狩猟で腕を磨いた弓と槍が得意で、精霊信仰をしていることから、シャーマンが各部族に一人以上居て、戦闘能力は馬鹿にできない。
精霊信仰と原始的な生活、狩猟時に奇抜な格好をしている事から、宗教色の強い国では魔獣であるとして差別的扱いをされた歴史がある。
住民に理解の有る地域では、森人が森から獲物を持ちふらりと現れ、近場の村と交易をする光景が見られる。
∇エルフという種族
地球人である観点から見たこの世界のエルフという種族は、若干異質である。
エルフは全体的な特徴には、純血のエルフの平均的な寿命は八百年程で、長命だった個体は千年を越える記録がある(本人はボケてしまったので子孫による証明である)
そして出生率が低い。80年に一人ほどのペースでエルフのカップルは3,4人生む。
混血のエルフは混血の度合いにより寿命と出生率が変わり。50%の混血では寿命が400年程に、出生率は倍に上がる。
エルフの血が40%以下にまで下がると、人間の特徴の方が色濃く現れ、寿命が100歳程度まで下がる。周囲の認識は、ちょっと長生きな人だなぁ、程度である。
身体的な特徴としては、耳が長く横に伸びている。
身長が高く、線の細い個体が生まれやすい。
精霊魔法との親和性が高く、魔術的素養が生まれながら有るケースが人間よりも多い。
食事は普通になんでも食べる。菜食主義なんてことはない。但し、長い年月を生きている個体ほど珍しい物好きである。
皆貧乳なんてこともない。人それぞれである。
長寿な反面それを鼻にかけ、長く生きる者ほど偏屈で頑固な傾向が有る。
年を経ると協調性にやや欠ける面がある。
10歳までは人間と同じような成長の仕方をするが、そこから人間の20歳ほどの容貌になるには200年程かかりそこからは若い容貌を維持し600歳あたりから徐々に老いていく。
それ以外の特徴に関してはエルフ内の民族により大きく異る。
・エルフが枝分かれした3つの種族
エルフには3つの種族が有る。ライトエルフ・ダークエルフ・ニュートラルエルフである。
これはエルフが世界に広く分布された際に、長い年月を経て地域の気候風土に順応し、身体的特徴が大きく変貌し、ひと目で分かるまでになったからである。
各種族皆自分の種族が始祖であると言って譲らない。ただ、種族間の仲が悪いわけではない。
・ライトエルフ
太古に北方の寒冷地方に定住したエルフがライトエルフである。
色白で髪はストレートの金髪。厳しい環境を魔術で克服していったので風と光の精霊魔法への親和性、全体的な魔術的素養が高い傾向に有る。
素養が高い者は宮廷魔術師や魔導学者、精霊使いなどになるケースが多い。
高名な者には学者肌が多く、他2種族からは、『白エルフ』『学者バカ』『理屈屋』との愛称がある。
・ダークエルフ
太古に南方の熱帯・乾燥地方に定住したのがダークエルフである。
色黒で髪はウェーブが掛かった黒髪。暑い地方の環境に適応した。
日中暑すぎて作業できない地方が多く、日が高いと休み、その分の減った作業量を夜にやったりしていた為、暗視などの特性を持つ。
身体能力が高い。これは効率よく仕事をする為に、長い年月をかけより肉体的な強さを求めたからである。
魔術的素養は人間よりは高く、ライトエルフ遠く及ばない。魔術的素養が高い者は主に【身体強化】に魔力を使い、魔術を使おうとするものは稀である。
精霊との親和性は闇と水に高い。これは水不足に陥る地方が多く水の精霊を大切にしていた為である。
露出が多い、布地の少ない衣服が地方により多く巨乳が多い。
男女ともに引き締まった体つきで、他の2種族より体格が良い。女性でも腹筋が皆割れてたりする。筋肉を愛し、肉体美を美徳とするものが多い。
冒険者や武芸者、ダンサーなどが高名になる者には多い。他2種族からは『黒エルフ』『筋肉バカ』『脳筋』との愛称が有る。
・ニュートラルエルフ
太古より比較的気候が穏やかな地域に定住したのがニュートラルエルフである。
肌は薄橙色や浅黒く日焼けし、髪は茶髪が多い。
住みやすい環境から生活の豊かさを求め、家具屋農具などを作るのに生活に余裕があった為、手先が器用になっていった。
魔術的素養はダークエルフよりは高いがライトエルフからは数段落ちる。
精霊的親和性は火と地である。
高名な者には商人や職人、文官などになるものが多い。
特に職人は、一人で鍛冶から細工師、鋳物師、木工などをこなしてしまい製造業全般の仕事を高いレベルで出来てしまうスーパー職人化した者も居る。
これは長い寿命を活かし、飽きるといろんな職に手を出して行くためである。大工仕事から宝石の加工まで幅広い分野を齧っていく。
他の2種族からは『黄色エルフ』『技術バカ』『オタク』との愛称がある。
∇ドワーフ
身長1m30cm~1m60cm。骨太でゴツイ。胴長短足で樽のような体型だが太っているわけではなく筋肉である。
寿命は300年ほど。出生率は人よりやや低い程度。
髭が長く、男女問わず毛深い。ウェーブのかかった癖の強い髪をしている。
酒を愛し、大地を愛し、鍛冶を愛するものが多い。
魔術的素養、精霊的親和性は火と地にのみ人間よりは高く、エルフに比べるとかなり低く現れる。
ニュートラルエルフとは仲がいい。才能ではドワーフが、経験ではニュートラルエルフが長じ、お互い職人肌で認めあっている。
陽気な性格の者、頑固な性格の者、ズボラな性格の者が多い傾向にある。
∇巨人族
身長2m40cm~2m80cmの大型の人種。寿命は300年ほど。出生率はやや低い。
魔術的素養は低く、魔法を使えるものは稀。体格が良く、骨太で筋肉が発達していて力強い。
比較的温和な者が多い。旅などをすると宿に困るため(身体が大きすぎて)地元に定着している者が多い。
登場人物の初期設定
∇ラジャス
混血の女性・18歳
人間62.5% ダークエルフ25% 巨人種12.5%の、混血。
本人は混血だと気がついていない。
髪は茶色がかかった黒、ウェーブがかった髪を後ろに流し、肩口当たりまで伸びている。整った眼光鋭い目鼻立ち、二重まぶたで鼻筋は高い。薄い唇で中性的なイケメンに見える美女。肌は浅黒く混血の特性から、地球で言えばルーマニアやトルコなどに見られる、多民族の血が集まって完成されたような容貌。声はハスキーで低い。
身長188cm92kg・胸部装甲は厚いです!
筋肉質で引き締まった体型。ダークエルフとジャイアントの特性を若干引き継いでおり質の良い筋肉を持っていて見た目以上に力強く、俊敏な身体能力を持つ。
5級冒険者。同世代ではトップクラスの実力。
魔術の素養は一般的な人間よりは高く、魔術は身体強化のみ使える。
男勝りな性格で、幼いころに読んだ物語の英雄に憧れて英雄が初期に冒険者活動をしていたので、自らも大人になったら冒険者から英雄になるんだ!と、思い込み育つ。近所の悪ガキ共をボコボコにしてた。
近所の温和な引退したベテラン冒険者に教えをしつこく請い、剣や盾、冒険者の技術や心得などを教わりながら育つ。
14歳の時に村に来たダルシャナと意気投合。冒険者になる為、勝手についていく決意をする。ダルシャナも一人での活動は楽ではなかった為『ま、いいか』と、了承する。
冒険者になってからは、その恵まれた身体能力からメキメキと頭角を現し、彼女が活動していた本拠地では、高い実力は有名である。
男性口調でぶっきらぼうな印象を会話した者に与えるが、明るく、思慮深く、心優しい女性である。
口調や仕草は物語の英雄を幼少期に真似てる内に染み付いてしまった。
貞操観念は強く彼氏ができたことはない。というか冒険者生活でだらしない男どもを見てきたせいで、恋愛とかどうでもいいと思ってる。
エントに魔獣の革を被せ、縁を鉄板と鋲で補強したカイトシールドと刃渡り80cmのファルシオンを装備し綿の衣服の上下の上に革の胸甲・革の手甲・革のキュイス・革のロングブーツを付けている。
パッと見スラッとした長身のイケメン。
うっかり『よう、そこのかっこいい兄ちゃん』などと、悪気がなく声をかけた中年の冒険者が殴り飛ばされる事故が偶によく起きる。本人は男に見られるのをちょっと気にしてる。
作者的イメージモデルは首から下はJulia Vins 首から上はTara Emad(実名出してもエエんかな?コレ)の左斜め前方を見つめ、椰子の葉を背景にゴツイ髪飾り・耳飾り・首飾りを付けている写真。
∇ダルシャナ
純血のライトエルフの女性・162歳
輝くような金髪、ストレートの髪は背中の肩甲骨の下あたりまで伸びる。
パッチリとした二重まぶたとスッキリとした鼻筋に透明感の在る白い肌、北欧系美少女である。
身長168cm 56kg 胸部装甲は普通です。
オッドアイ。左目は緑色、右目は金色で猫のような瞳孔をしており。精霊眼・魔眼などと呼ばれる能力が有る。
彼女の能力は人や物体に在るエネルギー量を見ることが出来る。これは見たいと思えば見え(瞳孔が開く)見たいと思わなければ見えない。
彼女は初対面の人や怪しい物は警戒して見るように癖を付けている。
生まれ付き精霊的親和性・魔術的素養が非常に高く、また精霊眼を発現しているのを見た両親が、神の加護が付いた使徒かもしれないと、人生に何が有っても対応できるように、幼い頃から訓練をし、精霊的親和性。魔術的素養の高いライトエルフの中でも抜きん出た実力を持つようになった。
宮廷魔術師にならないか、というスカウトも有ったが、これからの無駄に長い人生に退屈はゴメンだ、と138歳の時に親に一言断って故郷を飛び出す。
冒険者として各地を放浪。高い実力と精霊眼でソロ冒険者でありながら2級冒険者まで駆け上がる。
エルフとしては若い割に相当な実力者で、通常の術者は呪文を唱えないと発動できない魔術を、詠唱破棄して念じるだけで発動できる。現在生きてる者でそんなことが出来る人種は彼女だけ。
武器は弓を持っているが、腕前は普通にうまい程度。20年弱の経験があるのでまあ、それなり。但し風の精霊に支援を頼むと高威力で弱追尾の矢も打てる。かなりズルい。
装備はエルダーエント製の短弓に、十数本の矢が入った革の矢筒。綿のゆったりとした上下に革のベスト、ロングブーツを履きその上に外套を羽織りフードを目深に被っている。
好奇心旺盛で退屈を嫌う。厄介事に手を突っ込みたがる。ラジャスと組むようになってからは特に戦力に余裕ができ、ラジャスを盾にして人生を楽しんでいる。
心を開いた相手には笑顔でよく喋る。
しかし興味を持っていない相手には、必要なことしか話さない。一見無口でおとなしいが、感情を表に出してないだけであり、その裏では何を考えてるかわからない。
静かに怒っていたりして、突如臨界点を迎え大噴火するようなタイプ。怒らせた奴は、いきなりブチギレたと感じるであろう。
精霊眼が密かにコンプレックス。これまでの半生でナンパしてきて、精霊眼を見て逃げていくとか、突出した戦力を当てにして都合がいいことを言う冒険者とかを散々喰らっているので、普段はかなりの人見知りで無愛想、男嫌いになっている。
なので、ラジャスと活動するようになってからはラジャスが交渉役になっている。




