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第10話 機能の拡張と警告

 前回更新の間が開くと言ったな、アレは嘘だ!

 カルビは半分ちょっと減っていた。300gほど食べたのかな?

 ココまででビールは三本飲んでいた。

 俺は田舎者特有の酒の強さから、程良くいい気分な程度だな。


 牛肉ばっかりは流石に食い続けられないな。

 って言うか、肉消費しきれなさそうなんだが。

 腐らせるとか勿体無いからなんとかしたいな。



 フライパンには、カルビを焼いてにじみ出た牛の脂が軽く溜まっている。

 コレで焼きそばをすればいい味になるんだ。

 酒を飲むと、ご飯や麺類が異常に食べたくなるんだよね。

 俺だけではないはず。



 カルビを再び包んでバックパックに入れる。不要になった調味料を入れた紙皿なども重ねて、ポリ袋に入れて口を縛り、バックパックに仕舞う。


 ゴミの処理が厄介だな。ポイ捨ても拾われたら厄介な気がするし、埋めるとなるとどうやって掘るのか、とか燃やすのも何処で?って話だからな。

 燃やすと煙が出て目立つし、草原で燃やして延焼とかも怖いしなぁ。

 それに物資の補充頼む度にペットボトルとか、包装とかが溜まっていくのも結構困るんだよなぁ。

 これ、神様に祈ったらなんとかして貰えないかな?


 と、酔っ払った頭で軽く考え『女神様、このゴミ何とかしてください、お願いします』っとゴミをイメージしながら祈ってみる。

 三分ほど祈っていると上の方から紙が落ちてくる。

 キタコレ!と興奮しながら見ると。


『要望を受理しました。精査し処置を検討しています。しばらくお待ちください。』


 って返信がきた。マジスカ。祈ると届くんかい!


 さて、腕時計を出しておこう。

 バックパックから腕時計を出して左腕にはめる。


 文字盤を見ると12時50分程だった。テーブルの上の邪魔なものを椅子の上に置き、エマージェンシーシートをもう一枚取り出し、二つ折りにしてテーブルに敷く。この上でキャベツを切ることにする。まな板が欲しい。


 キャベツを洗うのが面倒だから外側の葉を余分にめくり、ポリ袋に入れて、キャベツを半分に切って、更に半分に切る。四つ切やね。

 4分の一玉でも多い気がする。キャベツの芯を切り取ってコレも生ゴミ用のポリ袋へ。使わないキャベツはポリ袋へ入れてバックパックに。



 そんなことをしてたら紙がまた落ちてきた。

 対処早くない?却下されたかな?って思いつつ紙を見る。



『検討した結果、背嚢内に私への奉納の祭壇を設置する事に決定しました。

 今回の案件に関しては、私の余剰神力の回収という処理にしました。

 祭壇内に不要な物品を詰め、私に祈りを捧げてください。

 それで私の神域に神力として分解・転送されます。


 今回は特別に、神力の回収も出来るので対応しましたが、余り神に頼り切りなるようでは良くありません。

 ご自分で対処できないかよく考え、自力での対処に努めてください。』



 うん、対処してもらえたけど、警告も来ました。

 これ、お怒りだったりする?しない?怖いんですけど。

 なんか、『まぁ、神力回復するから良いんだけどさぁ、調子乗るなよ?』的なものを感じるんですが。


 天罰が来たりすると嫌だから、今後神様にお願いするのやめよう。




 とりあえずバックパックを覗いてみる。四角い50cm四方くらいの謎の素材の黒い箱が隅にあるのが見える。

 コレはアレやね。祭壇というかゴミ箱。


 さっき出た生ゴミや、包装などをとりあえず入れてみる。

 これ手を突っ込んで入れたいって思えば良いのかな-、なんて思いながら念じてみると手に持っていた感触が消える。


 覗き込んでみると箱の中にはゴミがない。


 アレ?って思いながら、空き缶を持ちバックパックに手をツッコミながら、今度は横から覗き込みながら入れてみようとするが、距離があって届かない。

 仕方がないので、この状態で祭壇に入れと念じてみると、手から消える。


 祭壇の中を見ると、何も入ってない様にしか見えない。

 謎すぎるが、こういうものだと思っておこう。

 とりあえずゴミの類は全て入れて『女神様、奉納の祭壇の回収をお願いします。』と、祈ってみた。


 無反応である。反応がないって不安になるんですけど。

 回収してくれたと思うしか無い。

 ダメならゴミが溢れてきたり、バックパックに物が詰めれなくなったりして判るだろう。と、思考を切り替える。


 変な所で不親切なんだよなぁ。と、首をひねりながらキャベツを刻む。


 キャベツは3cm程度の幅にザクザクと切る。

 それを雪平鍋に入れて邪魔にならない所に置く。ボウルも欲しいなぁ。


 次に豚バラ肉を100gほど取り出して、4cmほどに切り分ける。


 俺は焼きそばはシンプルにキャベツと豚バラ、麺のみが好きだ。

 だから材料を切るのはこれでお終い。

 ウスターソースと、鰹節の小分けされて一回分ごとにパックされたのを二袋、味塩こしょうと青のり、麺二袋と卵一個をとりだし、それ以外の邪魔なものは全て片付けてしまう。


 あぁ、水のペットボトルは出したままだ。

 コレは一回常温に戻してから再度バックパックに入れて、入れた物が冷えるのかを試す。


 黒毛和牛の油が残ってるフライパンにキャベツを入れ、炒める。

 で、味塩こしょうを振り掛ける。

 塩気が有った方が野菜は早くシナっとするからなぁ。


 火が通ったら、一旦雪平鍋にキャベツを移す。

 俺はクタクタに柔らかく焼いたのが好きだな。

 この辺は人それぞれ好みが出るだろうなぁ。シャキシャキなのが正義な人もいるだろうし。


 次に豚バラ肉を投入し、火が通ったらキャベツを戻し、鰹節を一袋振り掛ける。味塩こしょうも足りなさそうなら追加する。

 そしてフライパンを振り、混ぜ合わせる。

 俺はココでたまに気分で鶏がらスープを少量入れてみたりもするな。

 今日は和牛の脂が効いてるだろうからやらないけど。

 麺を揉んでほぐしてから投入して、少し焼き、麺に火を通して全体になじませたら、ソースを良く振ってから回し掛ける。


 俺は塩こしょうが強めでソース薄目が好きだなぁ。

 これは小さい頃によく食べた焼きそばがこんな味だったからだけど。

 でも、母親はソースでベタベタの焼きそばが好きなんだよな。人参や玉ねぎとかも入れた。

 あまりにも傾向が違うから、俺は自分の分は自分で作るようにしてるけど。


 箸を麺の下から上に、具を巻き込みソースが全体に馴染むように混ぜ、フライパンを振りながらよく炒める。

 ウスターソースに含まれてる醸造酢を残さないように、よく炒めて酸味を飛ばす。

 水分が程良く飛んだら出来上がり。


 今度は焼きそばを山のように盛りフライパンの端に寄せ、鉄板が見えるようにスペースを空ける。

 そこに卵を落とす。

 フライパンを傾け、卵の所に下から火がよく当たるように、位置をズラしてフライパンの柄を持ちながら、白身が固まるまで火を入れる。



 黄身は半熟、白身が固まれば鉄板焼そばの完成やね。

 焼きそばの部分に鰹節をふりかけ、青のりもたっぷりかける。鰹節が踊っておるわ!



 アッツアツの焼きそばに冷たいビールを合わせたくなるが、まだ昼だしな、コレ以上は我慢しよう。



 さぁ!食うぞ!

 ブクマありがとうございます。この場をお借りして感謝を。

 

 これ、食べる所までいったほうが良かったんかな?文字数的にちょうどよかったから、区切っちゃったけど。

 焼きそばの具・味付け・焼き具合・など人それぞれ有ると思います。

 

 作者的にはこう作るのが最強だ!異議は認める。


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