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Cyber love  作者: 霧雨 夏夜
1/1

彼女の日常


暗い部屋で自慢のふかふかの椅子に座り、片手には自分でこだわりながら作った大好きなプリンを食べてはカタカタカタと勢いよくキーボードの上に指を走らす。

画面にはいつものチャット画面で慣れたように文字を打つ。


[やあこんちす!お邪魔するね]

[アオミヤさんいらっしゃい]

[アオミヤ本物?]

[有名人アオミヤがこんなとこにいるなんてスクシャしなきゃ(使命感)]

[あはは…w大袈裟なw]


反応は様々で歓迎する者、罵倒する者、解ってない者…。


アオミヤとはネットでよく使うハンドルネームだ。

間宮 葵…だからアオミヤ。我ながら単純だと思う。

なぜこんなに色んな人と関わるようになったかと言えば正直わからないのだ。

気づいたら評価されて、気づいたら人が集まってきて、気づいたらネット内とはいえ人の中心にいた。

…まあ話の中に尾ひれが付いた大袈裟なのもあるけど。


[アオミヤさんって誰なんですか?すみません無知なもので]

[ぐぐれ!なんて言おうと思ったけど新人さんもいるから説明するよ。アオミヤさんは性別年齢不詳で分かることと言えばゲームの腕前は海外でも活躍出来るほど。絵は何故職業にしないのかと言われる程上手く、趣味でギター、ベースからトランペットまで幅広く出来るらしい。]

[わ、そんな凄い方なんですね!]


ぼっとしていた意識をチャット画面に向けるとアオミヤの大袈裟な話をしていて止めるために誤字りながら慌てて指を動かしたのは言うまでもないだろう。


ゲームは好きだ。どんな内容にしても物語の主人公になれるからだ。

絵に関しても、楽器に関しても一時期ハマって沢山練習したら評価されてた。


…こう振り返っても上手いとは言えないな。というか買いかぶりすぎ。現実の私はただの半引きこもり人なのに。


ネットでは何故か有名人な私の世界は今日も小さく回ってる。

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