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罪ほろぼしではないと思う

罪ほろぼしではない、と思う。

ただちょっと気になっただけだ。


小学5年のとき、クラスでいじめがあった。

車椅子のクラスメイトを無視したり

筆箱を床にぶちまけたり。

わたしは何もしなかった。

ただ黙って、何もしないということを、した。


中学2年の夏休み、学校の職場体験で

障害者の療護施設で

介護の仕事を体験した。

希望したケーキ屋や美容院は

定員オーバーで

くじ引きで決められたのだ。


高校時代は友達に誘われるまま

ボランティアサークルに入り、。

障害児施設や老人ホームを慰問した。


その後、なんとなく社会福祉系の大学に進み、

現在、障害者就労支援センターで

一般就労を希望する障害者の支援に奔走している。


ハローワークや企業の人事課を行き来し、

まだまだ障害者に無理解な社会に憤りながらも

時々小学生のころのことが胸をかすめる。


罪ほろぼしでは、ないと思う。

ただちょっと気になっただけだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] お疲れ様です。ありがとうございます。
2019/10/31 05:28 退会済み
管理
[一言] 最後の「だけだ。」は削除なさったのですか? それから、詩だったということに少し驚きました。掌編小説か、さもなくばエッセイかだと思っていたので少し驚きました。 これからも名作を生み出してくださ…
[良い点] とても消極的。 自らの意思や希望を表に出さない主人公。 職を得た今、憤る対象は障害者に無理解な社会。 しかしそれを、罪ほろぼしではないと言う。 言い切るのではなく、ないと思うとするあたり…
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