二十四話 扉の先
「すごい・・・」
頭に浮かんだ音を吹いたら、アタシの前に光が一杯出てきた。とても輝いていて見とれていると、光が足元に近づいて来て形を変えて行く。
今いる場所から、無効にある扉がある横穴まで光が伸びて橋が作られて行く。
「なんなの・・・これ?」
今まで見た事のない事で混乱していたせいもあって、その場で立ち尽くして橋を見る。
そして、背後から近づく音に気づかずにーー
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「うおぉ!!」
高熱の刃で目の前にある黄色の凶暴な花を切り裂く。両手に持つ完全燃焼した青い剣で次の花を切り裂いて走る。
バーンソード
特殊ガスを燃料とし、超高温の刃を形成し焼き切る剣。相手が燃えやすい植物に相性が良いが、難点が一つ。
刃を形成するのにはガスを大量に消費するため、使えるとしたら大体五分が限界だった。
「そろそろヤバイかな?」
黄と赤の花を大分焼いたが、それでもまだ幾つか残っている。このままジリ貧を続けて入れば私の方がフリなのは目に見える。
「どうしたら・・・ん?」
ヒュン
突然、何か風を切る音がして一つの花の魔獣が燃え始めた。その後すぐに、幾つかの何かがイータ達に向い燃えた。
「大丈夫か!?」
後ろから声がし、弓を持ったリーダー達が走ってこっちに来る。彼らの援護もあって、残りの花達を倒すのにそこまで時間はかからなかった。
「良かった、食われずに無事のようだな?」
「うん、ありがとう・・・ところで、なんでここに? 」
先に火山の方に行ったのでは? と聞いたら、どうやら村に火山までの地下の道があり、そっちの方が早くつくのだけどがれきに埋まってしまい、道を引き返していた所で私を見かけた、との事だった。
「道が通れなくなったのて・・・」
「アイツ等がしたんどろうな・・・もし、ドラゴンに何かあったらこの我々の祖先が守ってきたものが無駄になってしまう」
守ってきたもの? それに、今の発言はまるでドラゴンに対して敵意が感じられなかった。こんな時になんだけど・・・
「ねぇ、この島とドラゴンって・・・」
その瞬間、火山の方から爆発が聞こえ、地面が少し揺れるのだった。
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「よし、開いたぞ!!」
軽装の男が白い扉を破壊したのを確認し、仲間と一緒に進む。扉と反対の向こう岸には倒れたレンの姿が。
「どうやって橋ができたかしらんが・・・これであの忌まわしい奴の元に行けるぞ」
白い扉の先を進む一同。その後ろ姿を倒れているレンがうつろな目で見る。
「だ、めだ・・・そこに、あの、こが・・・」
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リーダーに道案内してもらい、山道を上り洞窟を進む。中には魔獣はおらず、誰も怪我もせずにいた。
「この島ははるか昔、古代にいたエルフと関係していたと言われている、それを知るのは村長と一部の者さけで、島の外から来た者には一切はなしてはいない」
この島もエルフと? 確かにここには赤のオーブがある見たいだけど、それがドラゴンとどう関係してるの?
「この山道の奥には、誰も開ける事のできない扉があって、その奥には秘宝がると言い伝えられている。そしてドラゴンはそれを守る為に存在するのだが、実はな・・・」
ないか言いにくい事だろうか、一端話すのをやめる。後ろにいた村人も同様で私と視線を合わせない。
「・・・ここまで来たんだ、言うよ。どうしてドラゴンが魔獣や人をこの島に連れてくるのかを・・・
ドラゴンは秘宝を守り続けるため、マナを摂り続けないといけないんだ。マナはすべての、この世界に生きる者にある生命力。全ての源を体内に蓄え続けないといけない、だからよりマナの強い人間をここに連れて・・・」
まさか、餌・・・にしていると言うの!?
「多分、今おまえが思った通りだ・・・確かにあいつらには理解できないし、理不尽だ。けれど、俺たちにはとっては昔から続いた事で、あのドラゴンもこの島のの者、なんだ」
辛い顔をする彼にどう声をかければいいのか分からず、ただ洞窟を進む。やがて、出口らしい光が見え、進むとーー
「レン!?」
光の橋の前で倒れるレンを見つけ駆け寄る。触ると体が大分熱い、急いで水を出し、体にかけて冷やし、飲まる。
「!! おい!! 扉が!?」
そんな声が聞こえ、橋の向こう側には破壊された扉があった。まさか、奴らは!!
追いかけようとしたとき、また爆発が起こる。まさか、また破壊の石を!?
今度の爆発は大きく、頭上の岩が崩れてくる。
「マズイ、逃げろ!!」
リーダーがレンを持ち、皆は下がる。私も戻ろうとしたが岩が降ってきて道を塞がれ、光の橋を進むしかない。
岩にぶつかったせいか、橋が徐々に消えて行く。
「間に合え!!」
フックがついた銃を出し、扉に向け撃ち壁に刺さる。その瞬間足場が消えるが、ワイヤーを登り、扉の前まで来る。
「お~い、大丈夫か!?」
向こうからリーダーの声がして、大丈夫なのを伝えると。また地震が起こる。
また、アイツ等が爆発させたのかと思ったが
「違う・・・火山が活性化してんだ・・・」
パルトが、いつもと違う声を出し端末を見ると何かの図が表示される。
「さっきから起こる爆発で、大分刺激しちまった見たいで。このままじゃ、噴火しちまう!!」
「うそ!?」
それじゃ、この島の人達はどうなるのよ!? 急いで、向こうにいる彼らにこの事を伝え、避難するよう伝える。
「なんだって!! クソ、急いでおまえも脱出を!!」
「私は、あいつらを止める!! これ以上刺激すれば、本当にヤバイ!!」
早く行くように言うが、私を置いてけないと言い返し引かない。時間がないのに!!
「馬鹿!! あなた、みんなの代表なんでしょ!! だったら仲間を守りなさいよ!! 」
一喝して、彼は腕の中のレンを一度見て
「すまん」
と行ってそのまま来た道を引き返していった。
「さてと・・・ドラゴンと馬鹿の退治と行きますか?」
端末を操作し、武器を調達。扉の先にある道を進むと出口がすぐに見えた。
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「くそ!! なんだこれは!?」
扉を通った商人率いる集団は、大部屋の中を調べる。岩の壁に天井は開いていて青空が見え、太陽が部屋の中心にある大きな卵に当たる。
「奴はどこだ!! こうなったら、これも!!」
商人が手に持つ黒石を卵にぶつけようとしたとき。
「これ以上、それを使うな!!」
入り口から、赤い髪をして何かを向けるアンがいた。
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卵に向かって破壊石を使おうとする男を止める。全員が私の方を向いて銃の安全装置を外した。
「これ以上、そんな物を使うな!! この島が大変な事になるぞ!!」
忠告し、やめさせるが。石を持っていた男が前に出る。
「ふざけるな!! ここがなくなれば、俺らは出られるんだぞ!?」
どうやら彼が例の商人らしく、ポケットからいくつもの小さな石を取り出した。
「見ろ!! こいつは、外の世界では高く売れる・・どうだ、俺らと一緒にこないか?」
ふざけている。そんな人の命を弄んだ物を!!
「お断りだよ!!」
麻酔銃で、密かに近づいてきた男に撃ち倒す。その瞬間、武器を持って全員が来た。
「いい加減にしろ!!」
足 腕 胴体 様々な所に打ち込んで行き、数を減らす。仲間を盾にして銃を防いで武器を向けて来るが。腰にある刀を抜刀。武器だけ破壊して黙らせる。
「何やってんだ!! 女一人に!!」
銃の弾が切れれば、補充し撃ち。近づいてきたら峰打ちで気絶させる。残りが少なくなり、戦意を失ったのか、武器を手放し後ろに下がる。
「こうなったら!!」
男が小さな石を投げてくる。黒い石は空中で小さく光り爆発した。その時私の体に黒の光が出て包れた。
「・・・痛くない」
煙が消えると、無傷の私を見商人は信じられないように私を見る。
「ば、馬鹿な!! なんでだ、確かに当たったはずだ!!」
パシュ パシュ
銃を向けて、全員を黙らせる。商人のポケットから破壊石を見つけ全て取り出し端末にしまい卵を見る。
「・・・この卵、やっぱり」
大きな卵を見て、どうしようかと思っていたら辺りが暗くなる。そして上を向いたら大きな翼を持った
「ドラゴン・・・」
現況を作りだした、、魔獣が降り立ち私を見た。